top 本と展示展覧会ピックアップ東京銀座のMYNAVI ART SQUAREで苅部太郎「あの海に見える岩に、弓を射よ / Aim an Arrow at the Rock in the Ocean」が開催

東京銀座のMYNAVI ART SQUAREで苅部太郎「あの海に見える岩に、弓を射よ / Aim an Arrow at the Rock in the Ocean」が開催

2024/07/31

©苅部太郎「あの海に見える岩に、弓を射よ / Aim an Arrow at the Rock in the Ocean」

 

東京銀座のMYNAVI ART SQUAREで苅部太郎「あの海に見える岩に、弓を射よ / Aim an Arrow at the Rock in the Ocean」が開催される。
 
苅部太郎は、今日の社会における複雑な様相を、メディア技術や知覚システムの根源に立ち戻り、人類学や哲学など知の領域から「人がものを見る経験」を再認識するコンセプチュアルな作風を特徴としている。活動開始から一貫して写真メディアを使用し、初期は被災地・紛争国などでのフォトジャーナリズムや、人形やロボットなどの人工物と人間関係を結ぶ人々を捉えるドキュメンタリーの手法を用いた。そして近年はテクノロジーと人間が相互作用しながら形成するホロスの主観的視覚世界の視覚化など、角度を変えながら手法を考察している。
 
その活動は国内外で評価され、『EL PAÍS Semanal』や『WIRED. jp』にて作品が取り上げられるほか、「浅間国際フォトフェスティバル」や「Auckland Festival of Photography」などの展覧会にも多数出品している。さらに今年春に開催された「ジャパンフォトアワード」では、審査員であるキュレーター/『Foam Magazine』元編集長の「Elisa Medde賞」を受賞。現代写真の新たな領域を切り拓く存在として注目を集めている。
 
本展では、苅部が2022年から続けるプロジェクト「あの海に見える岩に、弓を射よ」に新作を交えて発表する。本作はマシンの知性からバイアスを引き出し、その眼に“幻の風景写真”を撮らせる認知心理学的な試みだ。太古の穴居人が洞窟壁画や星座に抱いた「夢想」と、現代に生きる私たちの誰しもが囚われる「欲望」を、苅部はマシンを依り代にして魔術師のごとく作品に投影する。
 
私たちは何を見ているのか?
それは、「本当」なのか……?
 
その作品群は、現代写真における特異点のように、深遠な時間と空間を横断しながら問いかける。

 

  • ■展覧会情報
    苅部太郎「あの海に見える岩に、弓を射よ / Aim an Arrow at the Rock in the Ocean」
    会期:2024年7月26日(金)〜 8月31日(土)
    時間:11:00~18:00
    休廊日:日曜日、月曜日、祝日
    会場:MYNAVI ART SQUARE
    住所:東京都中央区銀座4-12-15 歌舞伎座タワー22F

 

■プロフィール
苅部太郎(かりべ・たろう)
アーティスト / 写真家
1988年愛知県生まれ、東京都在住。
心理学・感染症予防・金融・ITの領域を横断した後に写真表現を始める。今日の社会の複雑な様相を、メディア技術や知覚システムの根源に立ち戻って再認識する。
 
【関連リンク】
https://artsquare.mynavi.jp/exhibition/1921/

展覧会概要

出展者 苅部太郎
会期 2024年7月26日(金)〜 8月31日(土)
会場名 MYNAVI ART SQUARE

※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。

関連記事

PCT Members

PCT Membersは、Photo & Culture, Tokyoのウェブ会員制度です。
ご登録いただくと、最新の記事更新情報・ニュースをメールマガジンでお届け、また会員限定の読者プレゼントなども実施します。
今後はさらにサービスの拡充をはかり、より魅力的でお得な内容をご提供していく予定です。

特典1「Photo & Culture, Tokyo」最新の更新情報や、ニュースなどをお届けメールマガジンのお届け
特典2書籍、写真グッズなど会員限定の読者プレゼントを実施会員限定プレゼント
今後もさらに充実したサービスを拡充予定! PCT Membersに登録する