東京目白のTALION GALLERYで百瀬 文「十年」が開催される。
百瀬文は、見ることと見られること、語ることと語られることの非対称性を映像によって自己言及的に問い直し、主体の揺らぎや不確かさを露わにするとともに、他者との交感が空転しつつも発現するコミュニケーションの多様なあり方を示す作品を制作してきた。その場に存在するにも関わらず無いものとされてきた声、それらを生み出す構造を扱い、近年はジェンダーやセクシュアリティをめぐる問題にも明示的に取り組んでいる。
本展では、2014年6月に撮影された映像フッテージをもとに、この10年、あるいはこれからの10年の姿について問いかける場を共有する。その映像には、群衆のなかで役務をまとった公的な身体と私的にひらかれた身体とが、シュプレヒコールの声のなかで、ひとつの相貌に折り重なって映し出される。そこにあらわれるのは、現在からひととき隔てられた社会や個人のひとつの像ではなく、いままさに現実を成そうとする、それぞれの希いや求めを持って日々を生きる人々のビジョンだ。
- ■展覧会情報
百瀬 文「十年」
会期:2024年6月22日(土)~7月21日(日)
時間:11:00〜19:00
休廊日:月曜日、火曜日、祝日
会場:TALION GALLERY
住所:東京都豊島区目白2-2-1 B1F
■プロフィール
百瀬文(ももせ・あや)
1988 東京都生まれ
2011 武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業
2013 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了
・主な個展
2023 「わたしのほころび」久留米シティプラザ(福岡)
2022 「百瀬文 口を寄せる」十和田市現代美術館(青森)
2020 「Born to Die」switch poin(東京)
2019 「I.C.A.N.S.E.E.Y.O.U」EFAG(東京)
2018 「Borrowing the Other Eye」ESPACE DIAPHANES(ベルリン)
・主な受賞
2023 第34回(2023年度)タカシマヤ美術賞2012 「群馬青年ビエンナーレ2012」奨励賞
・主なパブリック・コレクション
愛知県美術館、大阪中之島美術館、東京国立近代美術館、東京都現代美術館、 横浜美術館
【関連リンク】
https://taliongallery.com/jp/press/95TYS.pdf
出展者 | 百瀬 文 |
---|---|
会期 | 2024年6月22日(土)~7月21日(日) |
会場名 | TALION GALLERY |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
PCT Membersは、Photo & Culture, Tokyoのウェブ会員制度です。
ご登録いただくと、最新の記事更新情報・ニュースをメールマガジンでお届け、また会員限定の読者プレゼントなども実施します。
今後はさらにサービスの拡充をはかり、より魅力的でお得な内容をご提供していく予定です。