広川泰士 「sonomama sonomama」©Taishi Hirokawa
東京一番町のJCIIフォトサロンで広川泰士作品展 「sonomama sonomama」が開催される。
大学時代に写真を始めた広川泰士氏は、独学でキャリアを重ね、ファッション、広告、CM、映画の撮影監督など幅広く活躍を続けている。一方、作品制作では、日本全国にある原子力発電所を捉えた「STILL CRAZY」、巨岩と星の軌跡を捉えた「TIMESCAPES─無限旋律─」、現代日本における自然と人間の営為を捉えた「BABEL」など、時間や環境と人間の存在を問うスケール感のある作品を発表してきた。さらに、2006年からは、「ゼラチンシルバーセッション」プロジェクトを立ち上げ、フィルムや銀塩写真文化を残す活動に意欲的に取り組んでいる。
本展では、広川氏の最初の写真集であり、国内外で高い評価を得た『sonomama sonomama』(1987年、流行通信)より、発表当時のヴィンテージプリント(44点、すべてモノクロ)を展示する。
本シリーズは、『アサヒカメラ』(1982年6月号)に掲載された「あなたもわたしもこのぼくも」をきっかけに5年をかけて撮影された。コムデギャルソン、イッセイミヤケ、ヨウジヤマモトなどハイブランドのファッションと機材をワゴン車に載せ、行き先は“気分で決める”撮影行がスタートした。畑で鋤を振る農夫や漁師、船の解体作業員、村の時計屋さん、アイスクリーム売り、お寺の住職など、出会った人々に声をかけ、その場でデザイナーズ・ファッションを身に纏ってもらい捉えたポートレートは、地域に根付き生活する人々と衣服、そして風景が一体となっている。自然と暮らす純粋な人間とデザイナーズ・ファッションとの化学反応が楽しめる。
- ■展覧会情報
広川泰士作品展 「sonomama sonomama」
会期:2024年6月4日(火)~7月7日(日)
時間:10:00~17:00
休廊日:月曜日
会場:JCIIフォトサロン
住所:東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル
【関連リンク】
https://www.jcii-cameramuseum.jp/photosalon/2024/04/10/34918/
出展者 | 広川泰士 |
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会期 | 2024年6月4日(火)~7月7日(日) |
会場名 | JCIIフォトサロン |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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