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東京目黒の金柑画廊で小池貴之「光と気配」が開催

2024/04/13

^{小池貴之「光と気配」©Kino Koike}

東京目黒の金柑画廊で小池貴之「光と気配」が開催される。

小池貴之は、様々な写真のアナログ技法を用いながら、場所や時間の記憶を留めるように写真作品を制作している。自身の生まれ故郷である北海道の景色を、北海道の海から採取した塩で制作した鶏卵紙にプリントするなど、アナログの手法は多岐に渡る。

彼の作品は、イメージやコンセプトから発想された特徴的な技法で表現されており、写真の物質的な側面とイメージとが心地よく共鳴し、作品に独自の魅力を与えている。今回の展示「光と気配」では、自身と対象との間に起こる"気配”を、湿板の技法を用いて表現した作品群が並んでいる。

■ステートメント

子供の頃、私は近くの山に小さな小屋を作った。一人しか入ることができないその空間の奥に浜で拾ったガラスの浮き玉を置いた。

差し込んだ木漏れ日がガラスの中の気泡を照らし、風が吹くたび輝く様子に少しの感動と怖さを感じたことを覚えている。
この自らと或る物体の間に現れる不思議な気配に、畏怖の念を抱く体験は日々起こる。これは人間の本能なのではないだろうか。

我々は光や影は見えても気配は見えないはずである。しかしゾクゾクとするその感覚は、確かに二次元のイメージの中に見えることがある。私は湿板写真を用いてその不思議な現象の再構築を試みる。

小池貴之

■展覧会情報
小池貴之「光と気配」
会期：2024年4月20日（土）～5月12日（日）
時間：12:00〜19:00
休廊日：月曜日〜水曜日
会場：金柑画廊
住所：東京都目黒区目黒4-26-7

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