東京・四谷のギャラリーヨクトで、山崎弘義「Around LAKE TOWN12 -ふたつの時間-」が開催される。
レイクタウンを2014年頃から撮影している。撮影に通っていてレイクタウンには“2つの時間”が流れていると感じている。その一つは2008年に街開きして過去の歴史から遮断されたニュータウンとしての時間。もう一つは土盛りされて埋められた大相模町、東町、川柳町の土の歴史だ。そしてもう一つの時間が流れていることを感じる。それはこの地区に住み生活している人々の時間軸とレジャーランドとなっているイオンレイクタウンにやってくるお客さんの時間軸だ。この両者は時間の流れが大きく違うように見える。
越谷レイクタウン地区は東京都心から北方に約22km、埼玉県越谷市の南東部に位置する、計画面積225.6ha・計画人口22,400人の新しい町である。2008年に街開きして、16年になろうとしている。中心に位置する大相模調節池の畔に立ち、あたりを見渡すと、東にはイオンレイクタウンという巨大商業モール、南方向にはマンションが連なる一帯がある。そこにわずか20年前にあった田園風景は想像すらできない。
人口は既に21,985人(2023年12月時点)になっている。2015年1月時点での人口は7,760人だったので、ここ数年での人口増加が著しい。既に広い空き地は無くなってきていて、レイクタウンという都市の外景は今後大きく変わっていくことはないのではないだろうか。
島村慎市郎市長(1977年~1997年在任)の発案で始められたというレイクタウン事業は背景に農家の後継者不足という問題があった。当初のインテリジェントシティを作る構想はバブル崩壊などの経済状況の変化により修正を余儀なくされたが、ここまで大きなニュータウンが誕生すると思った人はおそらく少ないのではないか。
■展覧会情報
山崎弘義「Around LAKE TOWN12 -ふたつの時間-」
会期:2024年2月16日(金)~2月28日(水)
時間:13:00~19:00
休廊日:月曜日
会場:ギャラリーヨクト
住所:160-0004 東京都新宿区四谷4-10 ユニヴェールビル102
【関連リンク】
http://blog.livedoor.jp/galleryyocto/archives/39378271.html
出展者 | 山崎弘義 |
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会期 | 2024年2月16日(金)~2月28日(水) |
会場名 | ギャラリーヨクト |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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