東京神田の神保町画廊で二階 健写真展「赤い蝋燭と人魚」が開催される。
二階健 最新刊「赤い蝋燭と人魚」出版記念展に寄せて
「赤い蝋燭と人魚」は今から100年以上も前に書かれた日本最初期の童話です。
人間社会にあふれている打算や、醜いエゴイズムを鋭く抉った作品で、
情景描写が美しく、強い迫力で迫って来ます。これは作者自身が幼少の頃、
祖母から聞いた人魚伝説や、幼年時代に預けられた家の隣りが
ろうそく屋だったこと、中学時代に下宿した家に足の悪い中年婦人と
その娘が住んでいたことなどが、着想の元になっているようです。
この「赤い蝋燭と人魚」は100年も前に、この荒廃した現代社会を予言していました。
簡単に親や子を殺す事件が頻繁に起こり、人と人の繋がりが希薄になった
現代社会に対する警告をしていたように思います。
自然や動物よりも、この世界で一番残酷で、醜い生き物は人間なのだと。
今 何かを変えようとしないと、この物語の結末のように世界は滅びてしまうのだと。この作品を通して、人間以外の存在に対する敬意や、自分の周りにいる大切な存在に対して、人間特有の醜いエゴイズムで大切なものを傷つけていないか、考える機会を提示出来ればと思っています。
二階健
■展覧会情報
二階 健写真展「赤い蝋燭と人魚」
会期:2024年2月9日(金)~2月18日(日)
時間:13:00〜19:00
休廊日:会期中無休
会場:神保町画廊
住所:東京都千代田区神田神保町1-41-7安野ビル1階
■プロフィール
二階 健(にかい・けん)
映画「Soundtrack」(柴咲コウ・SUGIZO:主演、二階健:監督& 脚本)は、セマナ国際ファンタスティック映画祭(スペイン)にて最優秀脚本賞& 最優秀撮影監督賞をW受賞。松竹全国公開「下弦の月〜ラスト・クォータ ー」(栗山千明、成宮寛貴:主演、矢沢あい:原作、二階健:監督& 脚色)。ベルギーの世界的絵本であるガブリエル・バンサン原作「アンジュール」を世界初のオフィシャルアニメーション化(音楽:坂本龍一、監督:二階健)。他にラルク・アン・シエル、HYDE、VAMPS、Halloween Junky Orchestraなどのミュージックビデオ、アトリエサードよりアート作品集「Dead Hours Museum」他8册を刊行。
【関連リンク】
https://jinbochogarou.com/?p=1597
出展者 | 二階 健 |
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会期 | 2024年2月9日(金)~2月18日(日) |
会場名 | 神保町画廊 |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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