堤 智世「New cosmo in my room」©Tomoyo Tsutsumi
東京丸の内のエプサイトギャラリーで堤 智世「New cosmo in my room」が開催される。本作はエプサイトギャラリー2023年度公募展応募作品から選出された。
■作品紹介
『New cosmo in my room』
私は現在、都心のほぼ星も月も見えない北窓の部屋で毎日を送る、日本で一番宇宙から遠い人間である。
本作品はこのハンデを逆手に取ってあえてこの一番遠い場所のみで制作を行なった。家にあるものを駆使して自分の想像下の宇宙を生み出し、宇宙との接点を作ろうとした実験作品である。
堤 智世
■選考委員コメント
鈴木 理策氏(写真家)
コロナ禍で家の中にいる時間が長かったために、より遠い所を表現しようと考えたという作者の発想に面白さを感じた。しかも、その表現のために身近な食材などを活用している点も面白い。作品全体を見渡すと、作品には最低限のキーワードが示されているだけであり、その多くは見る側の想像力に委ねられている。写真を見るときに、想像力でかなり多くの部分をカバーしていることを、改めて実感させてくれた作品だ。
本尾 久子氏(インディペンデント・キュレーター)
写真と空想力を駆使して、事実と虚構のボーダーラインを追求している。宇宙空間を、コロナ禍などで閉じられた生活空間と、独自のイマジネーションによってリンクさせている点に時代を感じた。作品のほとんどは、さまざまな素材を活用しているのだが、その中である種違和感を感じたのは、地球儀や天球儀を用いた写真のストレートさ。フォルムの美しさに惹かれたのもあるが、地球儀の中心がなぜオーストラリアなのか?そのあたりを含め、見る者に、自由な想像の余地を与えてくれる楽しい作品だ。
■展覧会情報
堤 智世「New cosmo in my room」
会期:2024年1月9日(火)~1月20日(土)
時間:11:00~18:00
休廊日:日曜日
会場:エプサイトギャラリー
住所:100-0005 東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル1F
■プロフィール
堤 智世(つつみ・ともよ)
1992年 京都府出身
2018年 日本写真映像専門学校夜間部卒
2018年 代官山スタジオ入社
2021年~堀越照雄氏に師事
IMA next "FASHION" Grand prix(2022年)、IMA next "DAILY" Short list(2022年)
【関連リンク】
https://www.epson.jp/showroom/marunouchi/epsite/gallery/exhibitions/2024/0109/
出展者 | 堤 智世 |
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会期 | 2024年1月9日(火)~1月20日(土) |
会場名 | エプサイトギャラリー(エプソンスクエア丸の内併設) |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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