1995年 福建省(武夷山) ©︎Yoshihiko Ueda
京都PURPLEで上田義彦写真展「いつでも夢を」が開催される。広告写真の金字塔として知られるサントリーウーロン茶シリーズと時を同じくして撮影された中国の記録を展示する。
1990年から2011年、中国が大きく変貌した時代に撮られた撮られたこれらの写真は、ロケのために、桂林、瀋陽、上海、大連など中国各地を時間をかけて巡り、その旅のなかで生まれたものだ。偶発的に遭遇した光景や情景なども含まれており、旅で出会った人がそのまま広告の一枚に登場したり、土地の風景が写真を導く在り方は、広告文化を育む当時の土壌を感じさせる。
本展では小作品と上田自身がプリントした1200×1700mmの大作品から空間を構成する。上田が当時の中国の風景から感じ得た「遥か感」をプリントから、空間から感じられるだろう。
- ■展覧会情報
上田義彦 写真展「いつでも夢を」
会期:2023年12月2日(土)~12月24日(日)
時間:13:00〜20:00(土日11:00〜19:00)
休廊日:月曜、火曜
会場:PURPLE
住所:604-8261 京都市中京区式阿弥町122-1 式阿弥町ビル 3階
■プロフィール
上田義彦(うえだ・よしひこ)
1957年生まれ、兵庫県出身。写真家、多摩美術大学教授。福田匡伸・有田泰而に師事。1982年に写真家として独立。以来、透徹した自身の美学のもと、さまざまな被写体に向き合う。ポートレート、静物、風景、建築、パフォーマンスなど、カテゴリーを超越した作品は国内外で高い評価を得る。またエディトリアルワークをきっかけに、広告写真やコマーシャルフィルムなどを数多く手がけ、東京ADC 賞最高賞、ニューヨークADC賞、カンヌグラフィック銀賞はじめ、国内外の様々な賞を受賞。
2011年に自身のスペースGallery 916を主宰。2014年日本写真協会作家賞を受賞。また、初めて監督、脚本、撮影を務め2021年に公開された、映画『椿の庭』は大きな反響を呼び、映画監督としての仕事も注目されている。
作家活動は独立当初から継続し、2023年までに40冊の写真集を刊行。主な写真集に『QUINAULT』(青幻舎、1993年)、『AMAGATSU』(光琳社出版、1995年)、『at Home』(リトル・モア、2006年)、『Materia』(求龍堂、2012年)、『A Life with Camera』(羽鳥書店、2015年)、『FOREST 印象と記憶 1989-2017』(青幻舎、2018年)、『椿の庭』(赤々舎、2020年)、『Māter』(赤々舎、2022年)などがある。
主な個展に「上田義彦『Photographs』」(東京都写真美術館、2003年)、「Chamber of Curiosities」(東京大学総合研究博物館、2006年/国立台湾芸術大学芸術博物館、台北、2011年/リヨン市ガダーニュ美術館、フランス、2011年)、「QUINAULT」(G/P Gallery、東京、2009年/Michael Hoppen Gallery、ロンドン、2010年/TAI modern、サンタフェ、2010年)、「風景の科学 -芸術と科学の融合-」(国立科学博物館、東京、2019年)など。
作品はエルメス・インターナショナル(フランス)、ケンパー現代美術館(アメリカ)、ニューメキシコ美術館(アメリカ)、フランス国立図書館(パリ)、Stichting Art & Theatre(オランダ)に所蔵されている。
出展者 | 上田義彦 |
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会期 | 2023年12月2日(土)~12月24日(日) |
会場名 | PURPLE |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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