第30回林忠彦賞に初沢亜利『東京 二〇二〇、二〇二一。』が決定した。
『東京 二〇二〇、二〇二一。』は、新型コロナウイルス感染症に見舞われた2年間の東京を捉えた写真集である。目に見えないウイルス、コロナを写真家としてどう捉えるか。作者は都下のあらゆる場所へ赴きシャッターを切った。
人通りの途絶えた町並や広場、中止になったイベント、しかし災厄の中でも続いていく社会活動、日々の生業、伝統行事、そしてオリンピック。
一見淡々と撮影された1コマ1コマは、連続して見ることによって、パンデミック下の巨大都市の風景を俯瞰的に描き出している。
そして同時に、その底に潜む社会不安や人間の生来持つ業といった様々ななにかを伝えてくるのである。この写真集を見るとき、我々はまさに当事者として、共感を覚えることになるのである。
この作品を通して私たちは、東京だけでなく日本人としてのあり方をもう一度見直すことになるだろう。そして今後新型コロナが終息し、その記憶も薄れた頃、当時の東京、日本の姿を赤裸々に伝える、まさに時代を映す写真となるのである。(林忠彦賞HPより)
受賞写真展は以下の通りで予定している。
東京展
会期 2022年5月13日(金)~19日(木)
会場 富士フイルムフォトサロン
住所 東京都港区赤坂9-7-3 東京ミッドタウン フジフイルム スクエア
電話 03-6271-3351
周南展
会期 2022年6月10日(金)~19日(日)
会場 周南市美術博物館
住所 山口県周南市花畠町10-16
電話 0834-22-8880
東川展
会期 2023年1月14日(土)~29日(日)
会場 東川町文化ギャラリー
住所 北海道上川郡東川町東町1-19-8
電話 0166-82-4700
【写真家プロフィール】
初沢 亜利(はつざわ・あり)
1973年フランス・パリ生まれ。上智大学文学部社会学科卒業。第13期写真ワークショップ・コルプス修了。イイノ広尾スタジオを経て写真家としての活動を開始する。2013年東川賞新人作家賞。2016年日本写真協会新人賞。2019年さがみはら写真新人奨励賞受賞。現在、東京を拠点に活動を続けている。
【関連リンク】
http://www.hayashi-award.com/2022.html
https://www.tokuma.jp/news/n46181.html
出展者 | 初沢亜利 |
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会期 | 2022年5月13日(金)~5月19日(木) |
会場名 | フジフイルム スクエア |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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