top 本と展示展覧会ピックアップ新潟県魚沼で中井菜央写真展「雪からはじまる」が二会場で同時開催

新潟県魚沼で中井菜央写真展「雪からはじまる」が二会場で同時開催

2023/08/21

新潟県魚沼で中井菜央写真展「雪からはじまる」が二会場で同時開催される。
 
滋賀県出身の中井菜央は、雪が見せてくれる何かとの出会いを求め、全国の豪雪地帯をまわり、2015年新潟県津南市にたどり着いた。積雪量もさることながら、この地特有の湿った重い雪が作り出す光景に目を奪われた。毎冬100日滞在すること5年。6年目には年間を通し撮影を重ねた。
 
ある日、中井は“何もないと感じさせる不思議な白に私は包まれた”とホワイトアウトを経験する。目の前が開けた際に再び現れた風景は、白い雪の上に浮いているかのように見えたそうだ。この時、生まれたシリーズが「破れる風景」だ。
 
「雪の刻(とき)」シリーズでは、雪国の四季に寄り添い、雪がその姿を消した後もその存在を感じさせる、豊富な水や季節のにおい、植物の成長や動物の営みなど万物が刻む“雪が律する時”を表現。また、そこに暮らす人々と出会い、深く魅せられていく。
生まれ育った時代や場所によって形成される人格、それらを飾らぬ姿で写し出している。
映像展示では、漆黒の背景に降る雪を夜通し撮影した「降る」、夏の南魚沼の湧水とその周りを捉えた「流れる」(本展覧会のために制作した新作)を紹介する。
 
本店は、南魚沼市トミオカホワイト美術館と鈴木牧之記念館の2会場で開催する。美術館では、美しい雪に魅了された富岡惣一郎が描いた作品とともに「雪の刻」と「流れる」を、記念館では、江戸時代の文人・鈴木牧之が著した『北越雪譜』の世界観の中で「破れる風景」と「降る」を展示し、二つの会場とそのあいだの実風景、すべてがこの地の雪を介し、ひとつに響き合う展覧会となる。
 
■展覧会情報
中井菜央写真展「雪から始まる」
会期:2023年9月29日(金)~11月27日(月)


会場(1):鈴木牧之記念館
住所:〒949-6408 新潟県南魚沼市塩沢1112-2
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:なし
入館料:一般500円(400円)、小中学生250円(200円)
※( )内は20名様以上
※会期中、南魚沼市民は観覧無料
 
会場(2):南魚沼市トミオカホワイト美術館
住所:〒949-7124 新潟県南魚沼市上薬師堂142
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:11月15日(水)、11月22日(水)
入館料:一般500円(400円)、小中学生250円(200円)
※( )内は20名様以上
※会期中、南魚沼市民は観覧無料
同時開催:富岡惣一郎「雪に魅せられて」
 
■関連イベント
▼ギャラリートーク
中井菜央
10月22日(日)14:00~15:00
会場:南魚沼市トミオカホワイト美術館
申込不要・要入館料
 
▼トークイベント
平間 至×中井菜央
11月4日(土)15:30~17:00
会場・申込先:鈴木牧之記念館
定員:30名(要申込・要入館料)
025-782-9860
 
【関連リンク】
http://www.6bun.jp/white/

展覧会概要

出展者 中井菜央
会期 2023年9月29日(金)~11月27日(月)

※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。

関連記事

PCT Members

PCT Membersは、Photo & Culture, Tokyoのウェブ会員制度です。
ご登録いただくと、最新の記事更新情報・ニュースをメールマガジンでお届け、また会員限定の読者プレゼントなども実施します。
今後はさらにサービスの拡充をはかり、より魅力的でお得な内容をご提供していく予定です。

特典1「Photo & Culture, Tokyo」最新の更新情報や、ニュースなどをお届けメールマガジンのお届け
特典2書籍、写真グッズなど会員限定の読者プレゼントを実施会員限定プレゼント
今後もさらに充実したサービスを拡充予定! PCT Membersに登録する