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東京都写真美術館で「風景論以後 After the Landscape Theory」 が開催

2023/08/05

東京都写真美術館で「風景論以後 After the Landscape Theory」が開催される
 
風景は、初期ルネサンスに遡る風景絵画に代表されるように、芸術や美と結び付けて語られ、西洋の近代芸術の主題となってきた。また明治維新後の日本においては、その概念が近代化の過程において大きな役割を果たしてきた。
 
他方で、カメラの眼からみた撮影者の視点をうつしだすという意味で、写真映像という視覚芸術において、風景はそのメディアの起源から現在まで常に重要な主題だった。そして「風景は何か」を問いかける風景論は、常に社会的構造や美的基盤の在り方を語り、不安な時代や社会状況を契機として登場してきた。
 
どこにでもある風景を現実の側からとらえ直す、視覚芸術を通じて、文化、社会、政治との関係から風景を表現していくそのラディカルな方法は、1970年前後の写真家、映像作家に大きな影響を与えた。本展では、こうした風景論をめぐる日本の写真映像表現を、当時の資料を交えて歴史的に再考するとともに、今日の現代作家にいたるまでの写真映像と風景の変容を、コレクションを中心に包括的に検証する。
 
また1階ホールで、出品作家による関連イヴェントおよび風景論をめぐる映画上映を行い、展覧会の魅力を多角的に紹介していく。

 
【展示構成】
1章 2000–│笹岡啓子、遠藤麻衣子
2章 1970–2010 │ 今井祝雄、清野賀子、崟利子
3章 1968–1970 │《略称・連続射殺魔》、中平卓馬
4章 風景論の起源 │ 大島渚、若松孝二

 

  • ■展示情報
    「風景論以後 After the Landscape Theory」
    会期:2023年8月11日(金)~11月5日(日)
    時間:10:00〜18:00(木曜・金曜は20:00まで)
    休館日:月曜日(月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館)
  • 会場:東京都写真美術館
  • 住所:〒153-0062 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
  • 企画協力:平沢剛(映画研究者)
  • 料金:一般 700(560)円/学生 560(440)円/中高生・65歳以上 350(280)円  
  • ※( )は有料入場者20名以上の団体、当館の映画鑑賞券ご提示者、各種カード会員割引料金  
  • ※小学生以下、都内在住・在学の中学生および障害者手帳をお持ちの方とその介護者(2名まで)、年間パスポート提示者は無料
  • ※第3水曜日は65歳以上無料
  • ※8月11日(金)- 8月31日(木)の木・金17:00〜21:00はサマーナイトミュージアム割引(学生・中高生無料/一般・65歳以上は団体料金)
  • ※各種割引の併用は不可

  • ■関連イベント
    ●担当学芸員によるギャラリートーク
    2023年8月11日(金・祝) 14:00~
    会場:東京都写真美術館 地下1階展示室
    参加費:無料(要チケット提示)
     
    ●担当学芸員によるギャラリートーク(手話通訳付き)
    2023年9月8日(金) 14:00~
    2023年11月3日(金・祝) 14:00~
    会場:東京都写真美術館 地下1階展示室
    参加費:無料(要チケット提示)
     
    ●出品作家によるアーティストトーク
    2023年8月25日(金) 18:00~20:00 笹岡啓子(出品作家)×倉石信乃(明治大学教授、近現代美術史・写真史)
    2023年9月30日(土) 15:00~17:00 遠藤麻衣子(出品作家)他
    2023年10月9日(月・祝) 13:00~15:00 今井祝雄(出品作家)×平沢剛(本展企画協力)
    会場:東京都写真美術館 1 階ホール
    定員:190名(整理番号順入場/自由席)※当日10時より1階ホール受付にて整理券を配布
    参加費:無料(要入場整理券)


■出品作家による上映[崟利子]
崟利子〈伊丹シリーズ〉より《伊丹2006年 冬》 21分 デジタル(SD) 東京都写真美術館蔵

 

●上映作品
崟利子〈伊丹シリーズ〉(全12作品)デジタル(SD) 東京都写真美術館蔵
【A】《伊丹2005年 夏》 24分、《伊丹2006年 冬》 21分、《伊丹2006年 春》 26分、《伊丹2006年 夏》 33分
【B】《伊丹2006年 秋-2007年冬》 45分、《伊丹2007年 春-初夏》 39分、《伊丹2007年 夏-秋》 25分、《伊丹2008年 夏-秋》 35分
【C】《伊丹2008年 冬-2009年春》 41分、《伊丹2009年 初夏-晩秋》 61分
【D】《伊丹2009年 冬-2010年春》 52分、《伊丹2010年 春-夏》 29分


●上映スケジュール
2023年8月26日(土)  10:00-【A】 13:00-【B】  15:30-【C】[◆上映アフタートーク] 18:00-【D】

 

◆上映アフタートーク・ゲスト
崟利子(出品作家)、とちぎあきら(フィルムアーキビスト)

 

■出品作家による上映[遠藤麻衣子]
遠藤麻衣子《KUICHISAN》2011年 76分 ©A FOOL

 

●上映作品
【E】《KUICHISAN》2011年 76分 35mm 日本・アメリカ
【F】《TECHNOLOGY》2016年 73分 デジタル 日本・フランス
【G】《TOKYO TELEPATH 2020》2020年 49分 デジタル 日本 *配給はすべて A FOOL


●上映スケジュール
2023年8月27日(日)  13:00-【E】 15:00-【F】 17:00-【G】

 

■風景論をめぐる映画特集[キュレーター:平沢剛]
足立正生/岩淵進/野々村政行/山崎裕/佐々木守/松田政男《略称・連続射殺魔》1969年 デジタル(オリジナル35mm) 86分 東京都写真美術館蔵

 

●上映作品
【H】足立正生/岩淵進/野々村政行/山崎裕/佐々木守/松田政男 《略称・連続射殺魔》1969年 86分 35mm 東京都写真美術館蔵
【I】大島渚《東京战争戦後秘話》1970年 94分 35mm 配給:大島渚プロダクション
【J】若松プロダクション《赤軍-PFLP・世界戦争宣言》1971年 71分 16mm 配給:若松プロダクション
【K】大島渚《少年》1969年 97分 35mm 配給:大島渚プロダクション
【L】グループポジポジ《天地衰弱説》1969年 30分 デジタル(オリジナル8mm) 作家蔵、《天地衰弱説第二章》1970年 38分16mm 作家蔵、相原信洋《風景の死滅》1971年 15分 デジタル(オリジナル8mm) 提供:戦後映像芸術アーカイブ
【M】原將人《初国知所之天皇》1973–2022年 108分 デジタル(オリジナル8mm、16mm) 作家蔵
【N】NDU(日本ドキュメンタリストユニオン)《沖縄エロス外伝 モトシンカカランヌー》1971年 94分 デジタル( オリジナル16mm) 提供:プラネット映画資料図書館
【O】高嶺剛《オキナワン ドリームショー》1974年 111分 デジタル(オリジナル8mm) 作家蔵 協力:シネマトリックス
【P】ジャン=マリー・ストローブ、ダニエル・ユイレ《早すぎる、遅すぎる》1980–81年 101分 16mm 提供:神戸ファッション美術館
【Q】ジガ・ヴェルトフ集団(ジャン=リュック・ゴダール、ジャン=ピエール・ゴラン)《イタリアにおける闘争》 1969年60分 デジタル(オリジナル16mm) 配給:ゴーモン 協力:マーメイドフィルム
【R】ジャン=リュック・ゴダール、アンヌ=マリー・ミエヴィル《ヒア&ゼア こことよそ》1974 –75年 53分 デジタル(オリジナル16mm) 配給:ゴーモン 協力:マーメイドフィルム
 
●上映スケジュール
2023年8月24日(木)  18:00-【H】[◆上映アフタートーク※1]
2023年10月6日(金)  18:00-【J】
2023年10月7日(土)  10:00-【K】 13:00-【I】  15:00-【L】[◆上映アフタートーク※2] 18:00-【M】
2023年10月8日(日)  13:00-【N】 15:00-【O】 18:00-【P】
2023年10月9日(月・祝)  15:00-【I】 18:00-【H】
2023年10月12日(木)  18:00-【Q】
2023年10月13日(金)  18:00-【R】
 
◆上映アフタートーク・ゲスト
[※1]山崎裕(出品作家、撮影監督)
[※2]後藤和夫(出品作家、映像作家)
会場:東京都写真美術館 1Fホール
定員:190名
料金:当日券(1プログラムにつき)500円

 

【関連リンク】
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4538.html

展覧会概要

会期 2023年8月11日(金)~11月5日(日)
会場名 東京都写真美術館

※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。

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