東京・新宿のphotographers' galleryで笹岡啓子写真展「SHORELINE」が開催される。
本展は、八重山諸島や奄美群島、礼文島などおもに日本の島嶼部で撮影された海岸線や山々、マングローブ林の作品で構成されている。いずれもその地理的条件のもとで、長い年月を重ね変化を続けている場所だ。
2011年の東日本大震災以降、笹岡啓子は大きな災害から個々の復興へと向かう現在進行形の場所に、撮ることで向き合ってきた。一方で、活動の最初期からのテーマである海岸線や火山など、地勢や地表が刻むその土地の過去や経過にも関心を寄せてきた。「SHORELINE」は、時制を超えた「地続きの海」を現在の地形から辿り、連ねていく試みでもある。
- “山の高さや傾斜は、そのまま麓の海の深さを示すという。だから海を眺めることはその背後の山を仰ぐことに近しく、山を歩くことはその川が注ぐ海を知ることに連なっていく。
この時代の海と陸とを撮っている。当然、それは大昔に誕生し、変動を繰り返しながら現在に至ったものだ。その海と陸、過去と未来の狭間に私たちが立っていたことを残しておきたい。この山の稜線はいつの日か波の打ち寄せる岸壁になっているかもしれない。この磯はやがて陸地になり、未来の人々が暮らす土地になっているかもしれない。その時、彼らにとってこれらの写真が、化石や地層のような発見であったとしたら嬉しいと思う。”
■展示概要
笹岡啓子写真展「SHORELINE」
会期:2023年4月1日(土)〜4月20日(木)
時間:12:00〜20:00(会期中無休)
会場:photographers' gallery
住所:東京都新宿区新宿2-16-11-401
電話:03-5368-2631
展示内容:インクジェットプリント12点
撮影地:八重山諸島、奄美群島、礼文島、足摺岬、襟裳岬ほか
【関連リンク】
https://pg-web.net/exhibition/keiko-sasaoka-shoreline-11/
出展者 | 笹岡啓子 |
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会期 | 2023年4月1日(土)〜4月20日(木) |
会場名 | photographers’gallery |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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