TOTEM POLE PHOTO GALLERY × gallery 176 交流展、姜美善写真展「事実の選択」が開催

TOTEM POLE PHOTO GALLERY × gallery 176交流展企画第6弾 姜美善（カン・ミソン）写真展「事実の選択」が開催される。
 
姜美善（カン・ミソン）は韓国出身。来日し東京ビジュアルアーツ卒業後、現在TOTEM POLE PHOTO Galleryのメンバーとして活動している。
 
今回の写真展「事実の選択」は、美善が日本各地の空襲跡を巡り、その今を丁寧に撮影されたシリーズの中から大阪を撮影したものを中心に展示する。
 
太平洋戦争末期、日本各地でアメリカ軍による空襲が頻発し、多くの人々が犠牲となり、広島と長崎においては原子爆弾投下という更なる悲劇を経て日本が敗戦を迎えた事を、美善は来日するまで広島と長崎の惨劇以外知らなかったという。
 
空襲の事実を知った美善はカメラを持ち各地の空襲のあった場所を訪ね撮影することを始める。空襲のあった現場に立ち、時にそこで出会った人達と交流をしながら撮影された精緻な写真群は、徹底した客観的視座から「過去の出来事」をただトレースでしただけではないリアルな「事実」を映し出しているように感じられる。
 
空襲は既に過去のものとなり風化され日常で顧みることも薄れた私達に、美善の写真は何を伝えるのか？
 
日韓（韓日）の近現代史において、決して友好かつ幸福ではなかった両国の歴史と関係。現在も両国間には数々の問題が横たわり緊張した関係が続いている中で、互いを知ることの重要性を美善の写真から考えさせられる。
 
主張を声高に言うのではなく、客観的かつ冷静な視座で「事実の選択」を撮り続ける美善の写真は、その事を観る人へ静かに問いかけているのではないか。
 
【展示概要】
会場：gallery 176（ギャラリー イナロク）
会期：2022年11月18日（金）〜11月29日（火）
 
休廊日：11月23日（水・祝）、24日（木）
開廊時間：13:00〜19:00

住所：〒561-0851 大阪府豊中市服部元町1-6-1
電話：050-7119-9176
 
【関連リンク】
https://176.photos/exhibitions/221118/

※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。

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