「現在、私たちが寺院や博物館で目にする仏像は、実は過去に幾度かの修理を受けて現在にいたっています」
長井武志氏のこの言葉を聞いて、私は仏像は人の手によって継承されているもので、別な言い方をすれば、修復されなければ壊れてしまうものなのだということを改めて学びました。そして、仏像修復について多くの皆様にお知らせしたいと思うようになり、写真集という形にまとめました。
この写真集には、修復についての、修復家・長井武志氏の解説、五百羅漢寺執事の堀研心氏の羅漢寺と羅漢像についての紹介、そして、写真評論家の上野修氏に作品についての評論を寄稿していただきました。
写真点数80点、100Pの充実した内容の、美しく端正な写真集に仕上がります。
(千代田路子)
羅漢像と修復家が共有するもの ― その緊密な関係
約400年前、江戸の仏師・松雲元慶が彫刻した五百羅漢像。
風雪に耐え歴史の痕跡を残す独特な美しさをもつ。
その像を後世に伝えようとする人々の願いを受け、修復に取り組む長井武志氏。
その姿に心を打たれた写真家・千代田路子がその工程を写真で伝える。
千代田路子写真集『五百羅漢修復 祈りの継承』
A4変形(H280×W200)
表紙、見返し、本文100P
デジタル印刷(4C)
無線PUR並製(雁垂れ)
スリーブケース付き
価格 4,000円(税込)
販売 りぼん舎
発刊日 2021年12月20日
著作者、写真 千代田路子
発行人、編集 吉野千枝子
デザイン 石山さつき
発行所 りぼん舎
印刷・製本 日本写真印刷コミュニケーションズ株式会社
【写真家プロフィール】
千代田路子(ちよだ・みちこ)
大学でグラフィックデザインを専攻、同時に写真を学ぶ。
グラフィックデザイナーとして勤務した後、光学メーカーの広報宣伝部門への転職を機に本格的に写真による作品づくりを始める。
個展やグループ展に多数参加、2014年からは国内のみならず海外で作品発表に取り組み、海外の美術館、財団で作品がコレクションされた。
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