写大ギャラリーでは収蔵作品による「占領と平和」展を開催する。
本展で紹介する多くの写真家たちは敗戦とその後の占領期という困難な時代を経験し、サンフランシスコ講和条約により「独立」を与えられた後は、アメリカの「核の傘」の下で高度経済成長を謳歌するこの国の姿をカメラに収めてきた。そのなかには、在日米軍基地が集中する沖縄から戦後日本を捉えるための視座を得ようと試みた写真家もいた。
戦争を経験した彼らは、占領期の日本をいかに生き、その眼には日米安保体制下で享受されるこの国の平和は、どのように映っていたのであろうか。本展では、敗戦から昭和の終わりまでに撮影された写真と写真家たちが残した言葉、そして被写体となった人々の言葉を介して日本人にとっての戦後経験がいかなるものだったのかを探る。
今年2月にはじまったロシアによるウクライナ侵攻は、「戦後」という枠組みを揺るがすものだ。また、日本でも戦後政治の裏面史への注目も集まっている。冷戦期に撮影された多様な写真からなる本展は、戦後日本の歩んだ道のりを問い直すひとつの契機となる展示になりそうだ。
■開催概要
会期:2022年9月9日(金) ~ 2022年11月2日(水)
開館時間:10:00〜19:00
休館日:木曜日、日曜日、祝日
*ただし10月9日(日)及び10月10日(月・祝)は開館
入場料:無料
会場:東京工芸大学 写大ギャラリー
〒164-8678 東京都中野区本町2-4-7 5号館(芸術情報館)2F
TEL 03-3372-1321 (代)
地下鉄丸ノ内線/大江戸線 中野坂上駅下車 1番出口・徒歩7分
展示作品:カラー・モノクロ写真作品 71点
主催:東京工芸大学 芸術学部
企画・構成:小原真史
【関連リンク】
http://www.shadai.t-kougei.ac.jp/overview.html
出展者 | キュレーター:小原真史 |
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会期 | 2022年9月9日(金) ~ 2022年11月2日(水) |
会場名 | 東京工芸大学 写大ギャラリー |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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