top 本と展示展覧会ピックアップ東京都写真美術館「記憶は地に沁み、風を越え 日本の新進作家 vol. 18」

東京都写真美術館「記憶は地に沁み、風を越え 日本の新進作家 vol. 18」

2021/11/15

山元彩香《Untitled #286, Mzimba, Malawi》〈We are Made of Grass, Soil, Trees, and Flowers〉より 2019 年 © Yamamoto Ayaka, courtesy of Taka Ishii Gallery Photography/ Film

 

東京都写真美術館で「記憶は地に沁み、風を越え 日本の新進作家 vol. 18」が11月6日(土)より開催される。

 

写真・映像の可能性に挑戦する創造的精神を支援し、将来性のある作家を発掘するため、新しい創造活動の展開の場として「日本の新進作家」を2002年より開催。18回目となる本展では、「記憶は地に沁み、風を越え」をテーマとして、私たちの身体と土地、風景、そしてその記憶との関わり合いについて、多様なアプローチで追求する作家5組6名の写真・映像表現を紹介する。

 

グローバル化とボーダレス化のあり方が変容し続ける社会にあっても、歴史、風習、伝承など、それぞれの地域や土地特有の記憶は様々な形で遺り続け、そこには多様な価値観が存在する。しかしながら一方で、私たちの想いは、ときに風のような軽快さをもってあらゆる境界を越え、他者と向き合う方法を見出してくれる。居続けることと移動とを繰り返してきた人類の歴史の中で、今、私たちはどのように土地・風景と対話し、他者とどのように関わることができるだろうか?


デジタルとアナログのハイブリッドによって、風景・イメージの多層的なレイヤーを作り出す吉田志穂。自身のパフォーマンスによる映像を通して、風景と個人の関係を探る潘逸舟。自然災害とそこにある暮らしや伝承・語りを作品化する小森はるか+瀬尾夏美。10年以上にわたりアイヌの人々を撮影し、民族という類型化に疑問を投げかける池田宏。馴染みのない地域で、言語を越えて、身体と無意識の関係性を追求する山元彩香。これらの作家たちによる表現は、私たちの生きる現在を考える上で、ひとつの手がかりを与えてくれるかもしれない。

 

【出品作家】吉田志穂、潘逸舟、小森はるか+瀬尾夏美、池田宏、山元彩香[5組6名]


「記憶は地に沁み、風を越え 日本の新進作家 vol. 18」
期間 2021年11月6日(土)~2022年1月23日(日)
会場 東京都写真美術館
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館)、年末年始
料金:一般 700円/学生 560円/中高生・65歳以上 350円

 

【関連リンク】

https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4033.html

展覧会概要

出展者 吉田志穂、潘逸舟、小森はるか+瀬尾夏美、池田宏、山元彩香
会期 2021年11月6日(土)~2022年1月23日(日)
会場名 東京都写真美術館

※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。

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