禅フォトギャラリーで、11月26日より倉田精二「ヴィンテージ・プリント展」を開催している。
倉田精二は、1974年に東松照明や荒木経惟が中心となって開講したワークショップ写真学校の第1期生として写真を学んで以来、その研ぎ澄まされた感覚と卓越した技術により時を待たずして才覚を現し、数々の傑作スナップショットを発表し、“稀代のストリート・フォトグラファー”と呼ばれる存在となった。
倉田は2020年2月27日に惜しくも逝去したが、今回アトリエに遺されていたヴィンテージ・プリントを含む初期作品を展示することとなった。倉田自身が「写真への姿勢と意識形成のスタイルを養ったとき」と述べている初期のStreet Photo Random時代の作品について、発表当時森山大道は季刊『WORK SHOP』最終号(1976年)において「ここには世界というよりも人口光線で照射された倉田精二の内部がそのまま写ってるというほかはない」といみじくも評している。
半世紀近くの時間を経て新たな光を浴びる「倉田精二の内部」をこの機会に堪能できる。
会期
Part 1 : 2021年11月26日 [金] -12月25日 [土] Night, Alleys & People
Part 2: 2022年1月7日 [金] -2月5日 [土] Lads & Gangs
作品のモチーフごとに会期の日程に分けて展示いたします。
※日・月曜休廊
[写真家プロフィール]
倉田精二(くらた・せいじ)1945年 東京・日本橋生まれ。1974年、東松照明が中心となって開講されたワークショップ写真学校の第1期生として写真を学ぶ。1976年、東京芸術大学絵画科卒業。1980年に「ストリートフォトランダム東京 1975-79」にて第5回木村伊兵衛賞を受賞。以降、長年にわたり国内外で精力的に活動し、近年では2017年「Autophoto」Fondation Cartier pour l'art contemporain(パリ、フランス)や2018年「Another Kind of Life: Photography on the Margins」Barbican Art Gallery(ロンドン、イギリス)などの国際的なグループ展にも参加した。代表的な作品集に『FLASH UP Street Photo Random 1975~1979』(1980年、白夜書房)、『フォト・キャバレー』(1982年、白夜書房)、『大亜細亜』(1990年、IPC)、『'80s FAMILY』(1991年、JICC)、『ジャパン』(1998年、新潮社)、『Quest For Eros』(1999年、新潮社)、『FLASH UP』(新装版、2013年、 禅フォトギャラリー)、『Eros Lost』(2020年、禅フォトギャラリー)などがある。2020年2月27日逝去。
【関連リンク】
出展者 | 倉田精二 |
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会期 | Part1: 2021年11月26日(金)〜12月25日(土)、Part 2:2022年1月7日(金)〜2月5日(土) |
会場名 | 禅フォトギャラリー |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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