「写真史家・金子隆一の軌跡」が東京・恵比寿にあるMEMで開催

「写真史家・金子隆一の軌跡」が東京・恵比寿にあるMEMで開催される。
 
昨年6月30日に逝去された写真史家・金子隆一氏の業績を尊び、一周忌に合わせ、残された研究資料のなかから、関わった主要なプロジェクトの一次資料を展示する。
 
日本写真史を掘り下げ、構築し、教育普及し、写真家を育成した金子隆一の半生を年代ごとに紹介する。学生時代に関わった全日本学生写真連盟での活動、フォト・ギャラリープリズムに出入りすることで始まった70年代の自主ギャラリー運動との関わり、岡上淑子等再評価に貢献した作家の仕事について、開館準備から長年勤めた東京都写真美術館での企画等、記録写真、自身の手による写真、著作や関わった印刷物やパンフレット、カタログ、書簡等の未公開を多数含む資料により日本写真史の研究における氏の足取りをたどる。2万点にも上る写真集、写真雑誌の収集家でもあった金子の書庫を、写真家・潮田登久子が撮影した写真も併せて展示する。
 
同ビル一階の美術、写真書籍を専門に扱う書店、ナディッフアパートでは、金子執筆の論文やエッセイが収録された書籍はもとより、金子推薦の関連書籍を中心に揃え、改めて日本近現代写真史を知るための本や重要な写真集を紹介する。
 
展覧会カタログ
『写真史家・金子隆一の軌跡』　四六版、159頁、MEM、2022年6月28日刊
 
会　期：2022年6月28日（火）〜7月31日（日）
会　場：MEM map、NADiff a/p/a/r/t　(同ビル1階書店)
入場料：無料
時　間：MEM　13:00–19:00　※ただし、7月7日〜9日は13:00－18:00
時　間：月曜日定休（月曜日が祝休日の場合は営業し、翌平日休業）
時　間：NADiff a/p/a/r/t　13:00–19:00
時　間：月、火、水曜日定休（7月18日（月・祝）は営業）
電　話：03-6459-3205（代表 MEM)
 
 
金子隆一（かねこ・りゅういち）
1948年、東京生まれ。父の影響で早くから写真に興味をおぼえ、大学時代に全日本学生写真連盟に参加する。1970年代自主写真ギャラリー運動に身を投じ、写真史家として活動に関わる。1980年代、小学館の『日本写真全集』全12巻の調査員として、近代写真の発掘と調査を全国に渡って行う。その後、東京都写真美術館開館準備に関わる。同美術館開館後は、専門調査員を長年務め多くの展覧会の企画を手がけた。金子は日本の写真集と写真雑誌の蒐集家としても国際的に有名。戦前戦後の日本の写真集や写真雑誌を調査することで、日本写真史を詳しく検証した。関わった出版企画として、『日本写真史の至宝』（国書刊行会）、『復刻版NIPPON』（国書刊行会）等。著作として『日本は写真集の国である』（梓出版社）他。
 

【関連リンク】
https://mem-inc.jp/2022/05/12/kaneko_jp/

※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。

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