横浜市民ギャラリーあざみ野の展示室1で、上原沙也加「たとえすべての瓦礫が跡形もなくきれいに片付けられたとしても」が開催される。
本展では、90年代に沖縄に生まれた上原による、生活と地続きにある風景とそこに残された痕跡を丁寧に掬い取るようなアプローチに注目する。出品作は、2016年から2022年にかけて沖縄島で撮影されたカラーのシリーズ「眠る木」と、最新作「前の浜」、そして2023年から取り組みはじめた台湾に取材したモノクロのシリーズ「緑の部屋」(「幽霊たちの庭」「花売りのおばあさん」「アメリカの村」「平和の島」)とカラーのシリーズ「緑の日々」。既作・最新作から成る全4シリーズの写真群を通して、上原の約10年にわたる取り組みを概観する初めての個展となる。
この展覧会では、上原のレンズが捉えてきた、多様な文化と歴史が襞のように折りたたまれた「場所」と「時間」を見つめることで、鑑賞者がその土地を一歩一歩あるくように、沖縄と台湾、それぞれの風景に立ち止まることができる機会となることを願っている。
- ■本展のみどころ
1. 注目の若手写真家・上原沙也加の10年にわたる取り組みを概観する初めての個展
初の写真集『眠る木』に収録されているシリーズ「眠る木」から最新作まで、上原沙也加のこれまでの足跡をじっくりと展覧する。
2. 沖縄島で撮影したモノクロ(白黒)写真による新作「前の浜」を初公開
2025年慰霊の日の前後3日間に自室から慶良間諸島までを撮影した約200点のスライドショーと、その写真1点1点に付されたタイトルをたどりながら、ある日の旅に誘う。
3. 第49回木村伊兵衛写真賞ノミネート作品「緑の部屋」「緑の日々」(台湾で撮影したシリーズ)を展示
写真家・故木村伊兵衛氏の業績を記念し、1975年に創設された「木村伊兵衛写真賞」。上原沙也加は6人の最終候補者の1人として選出され、2024年に開催した個展「緑の部屋」と「緑の日々」が対象とされた。本展ではその対象となった2シリーズを沖縄島を写したシリーズと共に楽しめる。
■プロフィール
上原沙也加(うえはら・さやか)
1993年沖縄県生まれ。写真家。主な受賞に、第36回写真の町東川賞新人作家賞(2020)、「VOCA展 2024 現代美術の展望─新しい平面の作家たち」VOCA奨励賞、大原美術館賞(2024)、出版物に『眠る木』(赤々舎、2022)がある。風景のなかに立ち現れる記憶や傷跡、場所や物が保持している時間の層を捉える実践として、写真作品を制作している。現在、沖縄県在住。

- ■展覧会情報
上原沙也加「たとえすべての瓦礫が跡形もなくきれいに片付けられたとしても」
会期:2026年1月24日(土)〜2月22日(日)
時間:11:00~18:00
休廊日:1月26日(月)
会場:横浜市民ギャラリーあざみ野 展示室1
住所:横浜市青葉区あざみ野南1-17-3
料金:一般500円 20歳未満および学生・65歳以上無料
【関連リンク】
https://artazamino.jp/event/photoannual2026
| 出展者 | 上原沙也加 |
|---|---|
| 会期 | 2026年1月24日(土)〜2月22日(日) |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。


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