雑誌『写真』vol.8が、2026年1月20日に発売される。今号でフィーチャーする口絵作家は、奥山由之、宮本隆司、坂本 陽、安藤瑠美、木村和平、吉永陽一、藤岡亜弥。予約受付を開始しており、予約期間中は国内送料無料。
■contents
[口絵 ARTWORKS]
奥山由之 Okuyama Yoshiyuki
宮本隆司 Miyamoto Ryuji
坂本 陽 Sakamoto Minami
安藤瑠美 Ando Rumi
木村和平 Kimura Kazuhei
吉永陽一 Yoshinaga Yoichi
藤岡亜弥 Fujioka Aya
[対談連載]
金川晋吾のあの人に会いたい ②たなかみさき
[LONG ESSAY]
松岡一哲「ファッションフォトの枠を超えて」
小説家・島口大樹×写真家・佐藤信太郎「IM/PERFECT DAYS」
町口覚×飯沢耕太郎「写真集という“物質”をめぐって」(写真:薄井一議)
飯沢耕太郎「安井仲治とは何者だったのか」(写真:安井仲治)
上野修「写真は蒸発する。」
[インタビュー]
李威儀(『Voices of Photograpy 撮影之聲』発行人)
(聞き手:小林紀晴)
[レポート]
T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO スティーブン・ギル・トークイベント
「写真に魅了され続ける写真家」 (文:菊田樹子)
[COLUMN]
・たなかみさき
・平民金子
・小田原のどか
・土門 蘭
[PHOTOBOOK]
佐竹直人(芥)
代官山 蔦屋書店/MONO GRAPHY Camera&Art/Iso Booksほか
[EXHIBITION REVIEW]
飯島モトハ/小髙美穂/タカザワケンジ/タシロユウキ
[CAMERA REVIEW]
コシナ × 小澤太一
サイトロンジャパン × 中藤毅彦
焦点工房 × 花澄
パナソニック × 竹之内祐幸
富士フイルム × 岡田 敦
ペンタックス × John Sypal
リコー × 濵本 奏
ロモグラフィー × 川島小鳥
■巻頭言
近年、世界規模で異常気象が相次ぎ、季節の変化は「二季化」とさえ言われるほど急激になっています。また中東や東欧をはじめとする各地の戦火、さらには周辺国の緊張など、遠い場所の話だった出来事が、私たちの暮らしと地続きのものとして迫ってきています。コロナ禍以降、環境も社会も不安定さを抱えたまま、落ち着く間もなく移り変わり続けているように感じます。
その一方で、デジタル技術は加速度的に進化し、AIが生成する映像は現実と見分けがつかないほど精巧になりました。情報や流行は瞬く間に更新され、「時代」というまとまりで捉えることさえ難しいほど、次々と書き換えられていきます。そうした速さと揺らぎの中で、世界をどう受け取るかという私たちの感覚も、変わりつつあります。
このような状況下で、写真に求められるものとは何でしょうか。私たちは単にイメージを集めたいのではなく、いま起きている現実の感触や、個々の体験の中に生まれるわずかな気配を、丁寧に見つめていきたいと考えています。
前号から誌面をリニューアルし、テーマを設けない形にしたことで、意図して選び取ったというより、自然と勢いと熱量のある作品が集まってきました。これは、現在を生きる写真家たちの息づかいが誌面に滲み出たもので、そこには、同時代的な生々しさと、現在を捉えようとする意志の一端が見えてきます。
写真は、記憶を保存する媒体であると同時に、時間とともに読み直される機能をもった、開かれたメディアだと思っています。本誌が、それらの思考に触れるひとつの場になれば幸いです。これからも、写真に何が求められているのかを、皆様とともに考えていきたいと思います。
雑誌『写真』編集長
村上仁一
- 雑誌『写真』Sha Shin Magazine vol.8
- 2026年1月20日発行
- 定価:3,000円(税別)
- 発行人:渡辺 薫
- 編集長:村上仁一
- 統括アドバイザー:飯沢耕太郎
- 造本設計:町口 覚
- 発行:ふげん社
- 仕様:A5判変形
- ISBN:978-4-908955-47-1
- ご注文はこちらから
【関連リンク】
https://www.shashin.tokyo


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