©Werner Bischofs
ライカギャラリー表参道で「ワーナー・ビショフの昭和 ~日本が日本でなかったあの頃~」が開催される。
ビショフは1951年から52年にかけて占領下の日本を訪れ、約10か月にわたり取材・撮影を行った。マグナムの企画「ジェネレーションX」の一環として来日した彼は戦後復興期にある日本社会に強い関心を抱き、神社仏閣、茶道、文楽といった伝統文化や芸能、そしてアメリカ文化の影響を受けて変化していく人々の暮らしを丹念に記録した。
滞在中、ビショフは木村伊兵衛と「兄弟のように親しく」なり、互いの写真哲学を語り合う深い友情を築いた。木村は著書『僕とライカ』の中で「彼の作品が数多く発表されて、日本の写真界に貢献するところが多かった」と述懐している。
昭和元年から数えて100年を迎える本年、占領下という特異な時代に撮影されたビショフの写真は、“日本が日本でなかった”あの頃の記憶を静かに呼び覚ます。戦後日本が再び自らのアイデンティティを取り戻していく瞬間を写し出す、貴重な記録が堪能できる。
- ■展覧会情報
「ワーナー・ビショフの昭和 ~日本が日本でなかったあの頃~」
会期:2025年12月5日(金)〜2026年3月3日(火)
時間:11:00〜19:00
休廊日:月曜日
会場:ライカギャラリー表参道
住所:東京都渋谷区神宮前5-16-15 2F
■プロフィール
Werner Bischofs(ワーナー・ビショフ)
1916年チューリッヒに生まれる。画家を目指すが、美術学校で写真を学んだことから、主にスタジオやファッション写真を手がけるようになる。第二次世界大戦の取材を契機に報道写真に転向。欧米の雑誌で多くの秀作を発表し、国際的な評価を受ける。1949年、マグナム・フォト参画。1951年から52年にかけて10ヶ月日本に滞在。20歳を迎える世界の若者を取材するマグナムの企画「ジェネレーションX」を手がける他、占領下日本における伝統とアメリカの影響を撮影。日本を拠点に沖縄や朝鮮戦争も取材。1954年、ペルーのアンデス山脈で取材中ジープが転落し死亡。
【関連リンク】
https://leica-camera.com/ja/event/leica-gallery-omotesando/Werner-Bischof
| 出展者 | ワーナー・ビショフ |
|---|---|
| 会期 | 2025年12月5日(金)〜2026年3月3日(火) |
| 会場名 | ライカギャラリー表参道 |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。


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