主観主義写真作品を数多く残し、アマチュアイズムを貫いた写真家・ 新山清。
今回Jam Booksより出版された写真集『ベークライトカメラ Start 35』は、新山独特の視点とトイカメラらしい軽いフットワークによって撮影された素朴な街の様子、構えることなく優しい眼差しで写る人々の姿、また新山清本人が被写体となっている写真など、戦後の貴重な風景が多く写っている。新山清が残した約800 カットのネガから195 点をセレクトし構成された。
©Kiyoshi Niiyama
©Kiyoshi Niiyama
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スタートカメラ35は昭和25年10月野村光学研究所・野村勝雄氏によって、カメラ初心者や若い人に使ってもらいたいという想いから開発が始まり完成した。ベークライト製のボディにレンズとシャッターが付いたシンプルなカメラで、使用するフィルムはボルタ判で12枚撮り。一光社から発売され、その後さまざまな会社から同じような形態のカメラが発売された。
新山清が撮影に使用した機種は、Start 35、Start 35Ⅱ型、Start 35Ⅲ型の3種類。
■新山清写真集『ベークライトカメラ Start 35』
発行元:Jam Books
発行日:2021年10月12日
サイズ:210mm × 210mm
ページ数:ソフトカバー 200ページ
価格:3,000円(税込)
問い合わせ Jam Photo Gallery
TEL:050-5438-2134
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