2025年12月1日(月)から12月14日(日)までの期間、代官山 蔦屋書店にて「パリフォトから、代官山 蔦屋書店」と題し、野村佐紀子写真集『Lirio』をフューチャーしたフェアを開催する。発売日(2026年1月29日)前の限定先行発売となる。
野村佐紀子写真集『Lirio』は、2024年スペイン・グラナダで撮影され、翌年同・マドリッドの Fundación MAPFRE で開催された大規模回顧展「Sakiko Nomura: Tender is the Night」 (2025年2月6日~ 5月11日)で初公開された作品と、未発表作品によって構成。この展覧会は大きな反響を呼び、現在もヨーロッパ各地を巡回しており、国際的に野村佐紀子の存在をさらに広げる契機となった。スペイン語のタイトル「Lirio(アイリス/ユリ) 」は、死者への供花であり、生者と死者を結ぶ存在を意味している。
本作ではその象徴性を軸に、失われたものと残されたもの──そのあいだに息づく親密な記憶を、繊細に映し出している。
編集・造本設計・出版を手掛けたのは、日本を代表する造本家・町口覚。
表紙には、麻と紙を撚り合わせて織り上げたオリジナルの「麻の紙布(しふ) 」を用い、その独特な質感に“闇に刻まれた傷が、夜明けへと導く。”という造本コンセプトを重ねるように、ふたつのデザイン(Scar Edition / Dawn Edition)を制作した。

タイトルロゴには、スペインの詩人フェデリコ・ガルシア・ロルカの手書き(筆跡)に基づいて設計されたフォント「Federico」を採用。モスクワのタイポグラファー、オルガ・ウンペレヴァの手によるその文字は、抒情と静けさをたたえ、写真集『Lirio』の世界に花を添えている。
本書は、2025年11月13日~16日に開催された世界最大級の写真フェア「PARIS PHOTO 2025」で発表。日本国内では、東京・吉祥寺の book obscura での刊行記念展(2026年1月29日~3月2日)を皮切りに、
京都(京都 蔦屋書店) 、沖縄(絶景社) 、名古屋(C7C gallery and shop)、高知(十月)、神戸(THE BOOK END)などへと巡回していく予定。
- ■フェア概要
パリフォトから、代官山 蔦屋書店へ。
野村佐紀子 写真集『Lirio』- 会期:2025年12月1日(月)〜12月14日(日)
- 時間:9:00~22:00
- 会場:代官山 蔦屋書店
【関連リンク】
https://www.instagram.com/p/DRsy98Qk_Yg/?img_index=1
| 出展者 | 野村佐紀子 |
|---|---|
| 会期 | 2025年12月1日(月)〜12月14日(日) |
| 会場名 | 代官山 蔦屋書店 2号館 |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。


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