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森山大道『記録61号』

2025/11/08
髙橋義隆

森山大道『記録61号』がAkio Nagasawa Publishingより刊行された。

 

たとえ内心にあれこれの思いがあったとしても、とりあえずシンプルな日々の時を過ごしている。
オレこれでいいのかネと思ったり、まあこんなところだろうナ、という思いの行ったり来たりというわけだ。そして今日、気に入ったワンカットが写るかな、そして明日は?と、小さなカメラを手にふらつき回っているわけだ。そして深夜、自室の椅子に座って、ウム、フム、ウーンと唸ってみたりしてるわけだ。
 
-森山大道 あとがきより(抜粋)

 

■プロフィール
森山大道(もりやま・だいどう)
1938年大阪生まれ。写真家・岩宮武二、細江英公のアシスタントを経て1964年に独立。写真雑誌などで作品を発表し続け、1967年「にっぽん劇場」で日本写真批評家協会新人賞受賞。1968-70年には写真同人誌『プロヴォーク』に参加、ハイコントラストや粗粒子画面の作風は“アレ・ブレ・ボケ”と形容され、写真界に衝撃を与える。
ニューヨーク・メトロポリタン美術館やパリ・カルティエ現代美術財団で個展を開催するなど世界的評価も高く、2012年にはニューヨークの国際写真センター(ICP)が主催する第28回インフィニティ賞生涯功績部門を日本人として初受賞。2012年、ウィリアム・クラインとの二人展「William Klein + Daido Moriyama」がロンドンのテート・モダンで開催され、2人の競演は世界を席巻した。2016年、パリ・カルティエ現代美術財団にて2度目の個展「DAIDO TOKYO」展を開催。2018年、フランス政府より芸術文化勲章「シュヴァリエ」が授与された。2019年、ハッセルブラッド財団国際写真賞受賞。
2021年、パリのMEP(ヨーロッパ写真美術館)にて東松照明との二人展「Tokyo: 森山大道+東松照明」を開催。2022年、アムステルダムやローマ、サンパウロ、北京で個展を開催するなど、現在も精力的に活動を行っている

 

  • 森山大道『記録61号』
  • 発行年:2025年10月10日
    出版社:Akio Nagasawa Publishing
  • サイズ:280×210 mm
    製本:ソフトカバー
    ページ数:96ページ
    価格:3,300円(税込)

 

【関連リンク】
https://www.akionagasawa.com/jp/shop/books/akionagasawa/record-no-61/?srsltid=AfmBOorJBVWubOLKQ7dzTBy0PS56sL1DQdVAsZiUBSiBbe-P0D7Xcw-L

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