PILE -A collaborative studio-(以下PILE)は、若手アーティスト支援プログラム「PUSH FOR CREATION(P4C)」の集大成として、パブリックアート展『保土ケ谷高架下ART LINE 2025』を2025年10月31日(金)~11月30日(日)に横浜・相鉄線星川駅~天王町駅間の高架下で開催する。
■開催背景・目的
本展覧会は、次世代アーティスト支援プログラム「PUSH FOR CREATION(P4C)」の2025年度参加者による発表の場として開催される。
P4Cは、本格的に活動を始めたいアーティストに対し、創作に必要な環境(制作スペース、展示空間、アート・クリエイティブ分野のネットワーク)を無償で提供し、最終的には公共空間での作品展示までをサポートするプロジェクト。
現代の若手クリエイターを取り巻く環境には、経済的な負担や機会の少なさ、孤独といった課題がある。P4Cは、そうした“表現のスタートラインに立つことすら難しい”若者たちに、等しく挑戦のチャンスを届けたいという想いから始まった。単なる発表の場にとどまらず、創作を通じた地域との接点、社会との対話の機会を生み出すことも目的の一つ。
2025年度からは、この作品発表の場を「保土ケ谷高架下ART LINE」と命名。
人や物資を運ぶインフラである“線路”に、文化や創造性を育み繋げる“ライン“という意味を重ね、日常の中で自然と目にする公共空間や壁面に、アーティストの作品が出現。
新人アーティストが注目される機会創出を通じて、横浜・保土ケ谷に根ざした地域文化の新たなかたちとして育てていくことを目指す。



- ■開催概要
会期:2025年10月31日(金)〜11月30日(日)
会場:星天qlay(横浜・相鉄線天王町〜星川駅間の高架下空間)
横浜ビジネスパーク「ベリーニの丘」ほか
入場料:無料(イベント一部有料・要事前申込)
主催:PILE - a collaborative studio -
協賛:相鉄ビルマネジメント、相鉄アーバンクリエイツ、野村不動産、古河電池、エプソン販売、YADOKARI、ハーチ、星川商店会、星川郵便局、PANTOGRAPH、Sugar(敬称略・順不同)
後援:横浜市にぎわいスポーツ文化局、保土ケ谷区役所、CINRA(メディアパートナー)
■関連イベント(取材可)
①オープニングイベント/アーティストトーク
2025年10月31日(金)19:00〜 @PILE 登壇:アーティスト/審査員/主催者
②Transit Monday Morning Drop-in
11月3日(月・祝)/11月17日(月)10:30~13:00 @PILE
アーティストと対話できる朝のオープンラウンジイベント(挽きたてコーヒー付き)
③アーティストガイドウォーク&ワークショップ
2025年11月15日(土)13:00~15:00 @星天エリア周辺
アーティストと会場を巡るガイド付きツアー&体験型ワークショップ
■アーティストラインナップ
遠峯未来/Miki Tomine

神奈川県出身。地域の共有財(コモンズ)を可視化すること、それを通じたコミュニケーション機会の創出に関心がある。今回の展示では、横浜市内を流れる帷子川をテーマに、川に暮らす生き物を調査し、その生物が見つかった場所を地図とともに描き、空間に展開する。
犬山さき / Saki Inuyama

1998年奈良県生まれ。3年間の会社員生活を経て、2023年からアーティストとしての活動を開始。会社員時代に帰宅中の電車の中で感じた虚しさを絵に描いたことをきっかけに、感情をテーマにした作品を制作している。今回の展示では、「高架下の落書き」をモチーフに普段言葉にしないような柔らかな気持ちを表現した。
SAKANAGI

1999年千葉県生まれ。平面・立体・デジタルなど形式を問わず、収集やコレクションをテーマとした作品制作を行う。今回の展示では、相鉄線の車両をモチーフとした龍を中心に、横浜・天王町の風景やモノを取り込む「現代の百鬼夜行絵巻」を制作する。
八花千代/yakachiyo

2003年生まれ。日本写真芸術専門学校を2025年卒業。現在は仕事と並行して写真家として活動している。本展示では「人の手が持つ温もり」をテーマに、自身の身の回りや星川・天王町の人々の日常に宿る優しさを写し取ることを試みている。
- ■PILE -A collaborative studio- とは?
2023年4月末にオープンした「新たな創造のための、自由な協働空間」をコンセプトに生まれた、クリエイター向けのコワーキングスペース。デザイナー、アーティスト、クラフトアーティストなど、様々な職種や背景を持つ方々が空間を共有しながら、自由に制作仕事や創造的な活動を行うことができる。
PCを持ち込んだデスクワークから、絵画や木工などの汚れる手作業、写真撮影など、デジタルからアナログワークまでシームレスに作業できるのが、PILEの特徴。- 今後は単なるワークスペースに留まらないアート・ファブリケーション機能や、PILE周辺で生まれるクリエイティブ・プロジェクトの発信やコーディネーション、アート・レーベルの運営なども手がけていく。
【関連リンク】


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