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東京都写真美術館で総合開館30周年記念「作家の現在 これまでとこれから」が開催

2025/10/11

石内都《ひろしま #145 donor: Sachiko, M.》2025 年 発色現像方式印画 作家蔵
©Ishiuchi Miyako, courtesy of The Third Gallery Aya

 

東京都写真美術館で総合開館30周年記念「作家の現在 これまでとこれから」が開催される。
 
東京都写真美術館は、2025年に総合開館30周年を迎えた。1995年の総合開館から30年の間にも様々な表現が誕生し、社会の変化とも呼応しながら、写真表現の歴史は途切れることなく更新されている。「作家の現在 これまでとこれから」と題した本展では、国内外で活躍が目覚ましい作家の現在の活 動を、これまでに収蔵された作品等と合わせて紹介。進行形の作家活動に触れる機会を通し、作品理解を深めるとともに、これからの表現の可能性を探る。
 
■本展のみどころ
日本を代表する写真家のグループ展。作家のこれまでの作品に加え、新作・近作もあわせて紹介。日本を代表する写真家、石内都、志賀理江子、金村修、藤岡亜弥、川田喜久治の作品を紹介。国際的に活躍する、世代の異なる5名の作家の作品が一堂に集結する。
 
本展では、収蔵作品を軸に、作家のこれまでの歩みをたどりつつ、新作・近作も紹介。進行中の作家活動に触れる機会を通して、作品理解を深めるとともに、今後の表現の可能性を探る。
 
■時代の節目と写真表現
戦後80年、昭和100年という節目の年に、写真表現を通して何が見えてくるのか。 被爆者の遺品を撮影した石内都の〈ひろしま〉、現在の広島を撮りながら「ヒロシマ」を見つめた藤岡亜弥の〈川はゆく〉、昭和の終わりの天体現象をひとつの題材とした川田喜久治の〈ラスト・コスモロジー〉など、それぞれの視点を通して、その問いに迫る。
 
■作家プロフィール  ※出品作家、展示順
石内 都(Ishiuchi Miyako|1947〜)
群馬県生まれ。神奈川県横須賀市で育つ。2005年、母親の遺品を写した〈Mother’s〉で第51回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表作家に選出。2007年には被爆者の遺品を撮影した〈ひろしま〉を発表し、現在も継続している。2006年、東京都写真美術館にて「石内都: mother’s」を開催。2014年にはハッセルブラッド国際写真賞を受賞。2027年、ヨーロッパ写真館(MEP)個展予定。

石内都《ひろしま #145 donor: Sachiko, M.》2025 年 発色現像方式印画 作家蔵
©Ishiuchi Miyako, courtesy of The Third Gallery Aya


志賀理江子(Shiga Lieko|1980〜)
愛知県生まれ。『Lilly』『CANARY』で第33回(2007年度)木村伊兵衛写真賞を受賞。2008年より宮城県在住。2011年、東日本大震災で被災しながらも制作を続け、翌年「螺旋海岸」(せんだいメディアテーク)を開催。「ニュー・フォトグラフィー2015」(ニューヨーク近代美術館)、「ヒューマン・スプリング」(東京都写真美術館)など、展覧会多数。2025年は「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山城知佳子×志賀理江子 漂着」展(アーティゾン美術館)、グループ展「プラカードのために」(国立国際美術館)開催予定。

志賀理江子、参考図版
Photo: artist, ©Lieko Shiga, Courtesy of the artist


金村 修(Kanemura Osamu|1964〜)
東京都生まれ。初期より都市の風景をモノクロで撮影。1996年にはニューヨーク近代美術館で開催された「ニュー・フォトグラフィー12」展に出品するなど、国内外で高い評価を得る。2000年、第19回土門拳賞受賞。2014年、第39回伊奈信男賞受賞。

金村修《Untitled》〈本日の日本〉より 1993 年 ゼラチン・シルバー・プリント 東京都写真美術館蔵


藤岡亜弥(Fujioka Aya|1972〜)
広島県生まれ。2007年、文化庁新進芸術家海外研修制度でニューヨークに滞在。のちに広島市内に転居し、日常を通して「ヒロシマ」を見つめ撮影した『川はゆく』(赤々舎)などにより、第43回(2017年度)木村伊兵衛写真賞受賞。

藤岡亜弥〈川はゆく〉より 2013–2017 年 発色現像方式印画 東京都写真美術館蔵


川田喜久治(Kawada Kikuji|1933〜)
茨城県生まれ。1959年、写真家によるセルフ・エージェンシー「VIVO」を共同設立。1965年、戦争の傷跡や記憶をたどる『地図』(美術出版社)を発表。「ニュー・ジャパニーズ・フォトグラフィー」展(ニューヨーク近代美術館、1974年)や「川田喜久治展 世界劇場」(東京都写真美術館、2003年)、「アルル国際写真祭」(2025年)をはじめ、国内外で多数の展覧会に参加。2004年、芸術選奨文部科学大臣賞受賞。

川田喜久治《昭和最後の太陽、昭和 64 年 1 月 7 日》〈ラスト・コスモロジー〉より 1989 年 ゼラチン・シルバー・プリント 東京都写真美術館蔵

 

  • ■展覧会情報
    総合開館30周年記念「作家の現在 これまでとこれから」
    会期:2025年10月15日(水)~2026年1月25日(日)
    時間:10:00-18:00(木曜・金曜は20:00まで/入館は閉館 30分前まで/1月2日は18:00まで)
    休廊日:月曜日(月曜日が祝休日の場合は開館、翌平日は休館)、年末年始(12月29日〜1月1日)
    会場:東京都写真美術館 2階展示室
    住所:東京都目黒区三田1-13-3
    観覧料:一般 700(560)、学生 560(440)円、高校生・65歳以上 350(280)円
  • ※( )は有料入場者20名以上の団体、映画鑑賞券提示者、各種カード等会員割引料金 ※中学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者(2名まで)は無料
  • ※第3水曜日は65歳以上無料
  • ※1月2日(金)、3日(土)および21日(水)[開館記念日]は無料 ※オンラインで日時指定チケットを購入。

 

■関連イベント
・アーティスト・トーク
日時:2026年1月11日(日)14:00〜16:00
登壇者:志賀理江子
会場:東京都写真美術館 1階ホール
定員:190名
参加費:無料(当日10:00より1階総合受付にて整理券を配布)
 
・図書室夜話
出品作家が、自身の作家活動に影響を与えた図書や写真集、お気に入りの本等について語る特別プログラム。
①2025年12月4日(木)18:30〜19:50(講師:藤岡亜弥)
②2025年12月12日(金)18:30〜19:50(講師:石内都)
会場:東京都写真美術館 4階図書室
定員:各回7名(事前申込制、申込多数の場合は抽選)
参加費:無料(申込方法等の詳細はウェブサイトで確認)
 
・出品作家による映像作品の上映+アフタートーク
2026年1月10日(土)14:00〜17:00
登壇者:金村修×倉石信乃(明治大学教授、近現代美術史・写真史)
会場:東京都写真美術館 1階ホール
定員:190名
参加費:無料(当日10:00より1階総合受付にて整理券を配布)
 
・担当学芸員によるギャラリートーク
①2025年10月24日(金)14:00〜
②2025年11月14日(金)14:00〜(手話通訳付き)
③2025年12月5日(金)14:00〜(手話通訳付き)
④2026年1月9日(金)14:00〜(手話通訳付き)
 
【関連リンク】
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-5200.html

展覧会概要

出展者 石内都、志賀理江子、金村 修、藤岡亜弥、川田喜久治
会期 2025年10月15日(水)~2026年1月25日(日)
会場名 東京都写真美術館

※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。

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