「ONE OK ROCK」©Alan Schaller
ライカギャラリー東京・京都でAlan Schaller(アラン・シャーラー)の展示が開催される。東京は「ONE OK ROCK」、京都は「TIME TO REFLECT」となる。
現代モノクローム写真の第一人者として、国際的に高い評価を受けるシャーラー。その作品には光と闇のせめぎ合いを通じて、写真というメディアの本質を再定義しようとする明確な意志が息づいている。
深い闇の中を鋭く貫く一筋の光は、単なる視覚的演出にとどまらず、レンズ越しに切り撮られる時間や空間そのものへの問いかけとして立ち現れる。見る者に沈黙とともに思索を促すその視点は、写真という表現形式に新たな可能性を示唆している。また、伝統的な白と黒の構図(レクタングル)に新たな視座をもたらすことで、クラシックな手法の中に鮮やかな革新性を注ぎ込んでいる点も特筆すべき特徴だ。
白と黒、光と闇――相反する要素が共存し、静寂の中で優雅に語り合うかのような詩情と緊張感に満ちた作品の数々。アラン・シャーラーによるモノクロームの深遠な世界を堪能できる。
ライカギャラリー東京とライカプロフェッショナルストア東京では、世界的ロックバンド ONE OK ROCKとのコラボレーションから生まれた、ライブやオフショットなどの多彩な作品群を展示する。バンド結成20周年という節目にあたり、同氏の洗練されたモノクロームの眼差しを通して、ONE OK ROCKの音楽が放つエネルギーとその本質に新たな角度から触れていただける貴重な機会となるだろう。
ライカギャラリー京都では、同氏が長年にわたって探求してきたテーマ「リフレクション ― 反射」に焦点を当てる。水たまり、鏡、ガラス、ナイフといった日常の素材を通じて、現実と幻想のあわいを揺さぶるような、象徴性と抽象性に満ちた作品を紹介する。ありふれたモチーフが詩的な視点によって異なる次元へと昇華される彼独自の視覚世界が堪能できる。
- ■展覧会情報
- [東京会場]
- Alan Schaller「ONE OK ROCK」
会期:2025年9月19日(金)~2026年1月11日(日)
時間:11:00〜19:00
休廊日:月曜日
会場:ライカギャラリー東京
住所:東京都中央区銀座6-4-1 2F
- [京都会場]
Alan Schaller「TIME TO REFLECT」
会期:2025年9月20日(土)~2026年1月11日(日)
時間:11:00〜19:00
休廊日:月曜日
会場:ライカギャラリー京都
住所:京都府京都市東山区祇園町南側570-120 2F
■プロフィール
Alan Schaller(アラン・シャーラー)
1988年、ロンドン生まれ。現在も同地を拠点に活動している。2015年に趣味として写真を始めたがそのわずか1年後にはイギリス国内の新聞や雑誌に作品が掲載され、写真家としての道を歩み始めた。以降、彼のポートフォリオと評価は急速に成長を遂げ、現在ではその世代を代表する写真家のひとりとして広く認められている。ライカからは「現代モノクロ写真のアイコン」と評され、ドイツの出版社teNeuesからは「現代ストリートフォトの基準を築く存在」として紹介されている。彼の作品は、強いコントラストと形・フォルムへの鋭い感覚、そして都市生活を捉えた視点で知られている。また、彼は「Street Photography International(SPI)」の共同創設者として、新進気鋭のストリートフォトグラファーを支援・紹介する活動にも力を注いでいる。その個性的なモノクロスタイルは多くのブランドからも高く評価され、ファッション撮影や観光キャンペーンなど幅広い分野で起用されている。2017年の初個展以降、世界各地で30回以上の個展を開催し、国際的な舞台で活躍を続けている。写真家としての活動に先立ち、音楽業界でもマルチインストゥルメンタリストとして作曲・プロデュース・ミキシングに携わるなど、幅広い表現領域での経験を持つ。
【関連リンク】
https://leica-camera.com/ja-JP/event/leica-gallery-tokyo/Alan-Schaller
出展者 | Alan Schaller(アラン・シャーラー) |
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会期 | 2025年9月19日(金)~2026年1月11日(日) |
会場名 | ライカギャラリー東京 |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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