加藤加奈子「腕一本」©Kanako Kato
東京・両国のPICTORICO SHOP&GALLERYで加藤加奈子「腕一本」が開催される。
二十代の頃からの着物好きで、自分の着物や帯、まつわる様々なもの、それらが生まれる場所や、風土や人に興味がありました。墨田区で大正時代から続く錺職人の四代目「錺かんざし 三浦孝之さん」、唯一無二の簪を作る人を、一年にわたって追いました。
三浦さんは、広告代理店の仕事から、突然家業の「錺職」を継ぐことを決め、その腕一本で三十余年仕事をして来られました。三浦さんの夢は、日本の文化である簪が絶えないように、一人でも多くの女性につけてもらい、それが宝物として家族に引き継がれ、百年後、家族の話題になったらいいな、ということ。
トントンと槌の音、リズミカルに動いたり止まったりする糸ノコの音。季節の花や縁起物は、時に可愛らしく、時に粋に、小さな物語を紡いで簪になっていきます。
髪が元通りに伸びたら、わたしもいつか簪を作ってもらおう、そんなことを思いながら、東駒形の工房に静かに響く音を聞きに行くのです。
きものをいろどり、わたしをいろどる
わたしのきものにまつわる人
- ■展覧会情報
加藤加奈子「腕一本」
会期:2025年9⽉30⽇(⽕)~10⽉5日(日)
時間:11:00〜18:00
休廊日:会期中無休
会場:PICTORICO SHOP&GALLERY
住所:東京都墨田区横網1-2-16 両国ガイビル 國技館前 5F
■トークショー
日時:2025年10月4日(土)14:00〜14:40
作家:加藤加奈子
職人:三浦孝之
■プロフィール
加藤加奈子(かとう・かなこ)
⽯川県⽣まれ
2014年 春 旧オリンパスのOM-D E-M5 を⼿にする
2017年 写真家 鈴⽊知⼦先⽣ゼミの修了展のテーマ「つなぐ」から、それまで少しずつ撮っていた伝統産業や⽇本の⽂化を伝承する⼈々や、⼈と⾺の繋がりなどを本格的に撮り始め、ライフテーマを「つなぐ」と決める
2018年 ⽇本カメラ社⽉例フォトコンテスト「ボラ待ち漁の漁師」でビギナーの部年度賞
受賞
2018年 千代⽥区「東京⼤回廊フォトコンテスト」⼊賞作品「春の海に漕ぎ出そう」が千代⽥区観光ポストカードに選出
2019年 オリンパスフォトパスサロンアワード2019 2nd 受賞 オリンパスプラザクリエイティブウォール(東京・⼤阪)にて写真展「ハートフルサンデー」開催
2024年 墨⽥区公式フォトグラファー(すみだカメラ部10選)
2025年 墨⽥区公式フォトグラファー(すみだカメラ部10選)
2025年 JPS展「⽣涯現役」で優秀賞受賞
202年 OMシステムプラザクリエイティブウォールにて第17回FOCUS展「いろどる 私のきものにまつわる⼈々〜序章〜」開催
【関連リンク】
https://www.pictorico.jp/press-release/detail/945/
出展者 | 加藤加奈子 |
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会期 | 2025年9⽉30⽇(⽕)~10⽉5日(日) |
会場名 | ピクトリコショップ&ギャラリー |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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