©Nick Haymes
東京新宿のphotographers’ galleryでニック・ヘイムズ「Dancing on the Fault Line」が開催される。
ロサンゼルスを拠点とする写真家・ニック・ヘイムズ(Nick Haymes)の写真集『Dancing on the Fault Line』の刊行を記念しての展示となる。本書は、出版社「KODOJI PRESS」より刊行された作者にとって2冊目の写真集だ。
クイア活動家やアーティストのための隠れ家としてあるコミュニティ「サヴェージ・ランチ(Savage Ranch)」を主宰し、アーティスト、パフォーマーとしても活動するラブ・ベイリー(Love Bailey)。本書は、作者が10年以上にわたり、ベイリーとそのクィア・コミュニティを中心とした友情と変化を密に描き続けたポートレイトだ。
エンターテイナーであり活動家でもあるベイリーは、とりわけ保守的な地域として知られる南カリフォルニアのテメキュラを拠点として活動し、LGBT+コミュニティの友人、家族、そこから広がるメンバーのため、砂漠を拠点とする逃げ場であり住居、そして集いの場として「サヴェージ・ランチ」を設立した。
本書は2010年から2024年までに撮影された写真が時の流れを追うように並べられており、カリフォルニアとニューヨークを行き来するベイリーを追いながら、自己認識(セルフアウェアネス)と発見の旅路を同時に写し出している。
眩いばかりのファンタジー、ありふれた日常、そして夢から引き戻される冷たい現実との間で揺れ動く中、作者は友人や愛する者たちの大きな輪をとらえる。刺激的で贅沢な瞬間の真下には、耐えと復活、不屈の物語が存在する。感情的かつ肉体的なベイリーの変遷を明かすことで強度は増し、その根底にある作者の深い想いと心配り、慈愛が鮮明に表れている。
- ■展覧会情報
Nick Haymes「Dancing on the Fault Line」
会期:2025年9月12日(金)~9月21日(日)
時間:12:00〜20:00
休廊日:会期中無休
会場:photographers’ gallery
住所:東京都新宿区新宿2-16-11-401サンフタミビル4F
■写真集案内
Nick Haymes『Dancing on the Fault Line』
発行:Kodoji Press, Baden 2025
仕様:300×225mm、ハードカバー、304 ページ、掲載作品222点(カラー、モノクロ)
寄稿:Love Bailey
言語:英語
価格:8,800円(税込)
■プロフィール
Nick Haymes(ニック・ヘイムズ)
イギリス、ストラトフォード=アポン=エイヴォン生まれ。ロサンゼルスを拠点に活動。自身の制作以外にも、2010年より「Little Big Man books and gallery」を設立し、数多くのアーティストの写真集・作品集の出版も手がける。
【関連リンク】
https://pg-web.net/exhibition/nick-haymes-202509/
出展者 | Nick Haymes |
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会期 | 2025年9月12日(金)~9月21日(日) |
会場名 | photographers’gallery |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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