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東京・歌舞伎町の王城ビルでジャン=リュック・ゴダール《 感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》展が開催

2025/07/01

東京・歌舞伎町の王城ビルで、ジャン=リュック・ゴダール《 感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》展が開催される。
 
今回、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社でアートの生活提案を行うCCCアートラボは、王城ビルとともに、ジャン=リュック・ゴダール《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》展を企画。巨匠ジャン=リュック・ゴダール、その映像表現の革新性をひも解く日本初の展覧会となる。
 
ゴダール展は、ゴダール監督最後の長編作品であり、カンヌ映画祭でパルム・ドールを超越する賞として、映画祭史上初の「スペシャル・パルムドール」を受賞した『イメージの本』(2018年発表)を映像インスタレーションとして再構成したゴダールの眼で世界観を体感できる内容となっている。
 
映画『イメージの本』は、1世紀以上にわたる歴史、戦争、宗教、芸術などの変遷を、さまざまな映画の引用でコラージュし振り返る、5章立ての作品である。本展では映画の各章をさらに断片化し、引用される映像の順序も常に変化させる。それらを会場内に多数設置されたスクリーンに投影・展示するという手法により、映画上映の時系列的な束縛を打ち破り、視覚的、空間的にゴダールの世界を体感できる。会場では、往年の映画ファンはもちろん、ゴダールを知らない多くの若い世代の方たちも、その映像や音の断片を通じて、その場に立ちながらゴダールの思考に入り、彼の眼で世界を見つめる観察者となっていく。
 
当日は冒頭にて、ゴダール監督の右腕で、映画『イメージの本』のプロデューサーのひとりであり、ゴダール展のキュレーターでもあるファブリス・アラーニョ氏よりゴダール展のインスタレーションの見どころと挨拶を行う。

 

  • ■展覧会情報
    ジャン=リュック・ゴダール《 感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》展
    会期:2025年7月4日(金)~8月31日(日)
    時間:12:00~20::00
    会場:王城ビル
    住所:東京都新宿区歌舞伎町1-13-2
    主催:《 感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》展 実行委員会
    企画:カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCCアートラボ)、パラダイス商事株式会社
    後援:在日スイス大使館、在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ、新宿区
    アーティスト/キュレーター:Fabrice Aragno
    アシスタント&コキュレーター:槻舘南菜子
    キービジュアルデザイン:北山雅和

 

プロフィール
ジャン=リュック・ゴダール
1930年、フランス・パリに生まれる。50年代から映画批評家として活動し、『勝手にしやがれ』(60)で長編映画監督デビュー。ヌーヴェルヴァーグの旗手として知られ、映画史に多大な影響を与えた。代表作に『気狂いピエロ』(65)、『ウィークエンド』(67)、『万事快調』(72)などがある。晩年まで実験的な映画制作を続け、2022年9月、居住していたスイスで安楽死によって91歳で死去。
 
ファブリス・アラーニョ(アーティスト / キュレーター)
1970年、スイス・ヌーシャテル生まれ。ローザンヌ州立美術学校卒業。映画作家、プロデューサー。『ゴダール・ソシアリスム』(2010年)、『さらば、愛の言葉よ』(2014年)、『イメージの本』(2018年)など、多くの映画でジャン=リュック・ゴダールの撮影監督として参加。またゴダールと共同で、イメージ、サウンド、編集、ミキシングの各オペレーターを指揮するなど、晩年のゴダールの右腕として活躍。
 
【関連リンク】
https://godardtokyo.com

展覧会概要

出展者 ジャン=リュック・ゴダール
会期 2025年7月4日(金)~8月31日(日)
会場名 王城ビル

※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。

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