©Jason Lee
東京中野のスタジオ35分で「Jason Lee Photography Exhibition」が開催される。
ジェイソン・リーは、アメリカのスケートボーダー、俳優、そして写真家だ。
彼は90年代を代表するスケートボーダーの一人であり、自身のブランド STEREO を立ち上げるなど、スケートボード業界に大きな影響を与えた。俳優としても多くの映画やテレビドラマに出演しており、日本では『あの頃ペニー・レインと』や『バニラ・スカイ』への出演で知られている。
今回 スタジオ35分 では、写真家としてのジェイソン・リーに焦点を当てる。
彼は2000年より本格的に写真を始め、すでに海外の著名な出版社から3冊の写真集を刊行している。本展では、ロンドンの出版社 STANLEY/BARKER から出版された2冊の写真集『TX | CA 17』と『TX | CA 19』から厳選したオリジナルプリントを展示する。会期は前期・後期に分かれ、前期では『TX | CA 17』、後期では『TX | CA 19』 を展示します。
これらのシリーズは、リーが当時暮らしていたテキサス州から、かつて住んでいたロサンゼルスへ向かうロードトリップの中で撮影された。タイトルの TX はテキサス、CA はカリフォルニアを意味する。
『TX | CA 17』は2017年にモノクロフィルムで撮影され、『TX | CA 19』は2019年に同じ道中をカラーで記録した作品だ。
リーは、1970年代のアメリカで起こった風景写真のムーブメント「ニュー・トポグラフィクス」に影響を受けている。彼の写真は、劇的な自然美を称えるものではなく、ありふれたアメリカの風景を中立的な視点で淡々と捉えている。そこには、忘れ去られたかのような、あるいは放置されたままの古き良きアメリカが静かに息づいている。
アメリカの乾いた気候や風土を、心地よいトーンと色彩で表現したプリント作品は、作家自身が本展示のために「studio35minutes Japan Print」として、一点ずつ制作した特別なものだ。本展は日本初のジェイソン・リー個展となり、作品は作家の意向により、比較的手に取りやすい価格になっている。
- ■展覧会情報
「Jason Lee Photography Exhibition」
会期:2025年5月7日(水)~6月14日(土)
時間:16:00〜22:00
休廊日:日曜日〜火曜日
会場:スタジオ35分
住所:東京都中野区上高田5-47-8
■プロフィール
Jason Lee(ジェイソン・リー)
1970年 カリフォルニア州オレンジ生まれ/ロサンゼルス在住
写真家、映画監督、俳優。カリフォルニア出身。1980〜90年代初頭にプロスケートボーダーとして活躍し、その後、映画・テレビ・声優など多岐にわたる俳優業で知られる。2001年に写真への関心を深め、本格的に写真表現を探求。以後、アメリカ各地を旅しながら中判・大判カメラを用いた風景写真を撮影し、独自の視点でアメリカの姿を記録している。
2015年には自身の出版レーベル「Film Photographic」を設立。代表的な写真集に、初の出版作『A PLAIN VIEW』(2018)、モノクロ作品集『IN THE GOLD DUST RUSH』(2020)、ガルベストン島で撮影した『Galveston』(2021)などがある。2019年にはオクラホマ州フィルブルック美術館にて、初の美術館個展「OK: Jason Lee Photographs」が開催され注目を集めた。
2023年には写真家レイモンド・モリナーとともに、ロサンゼルス・イーグルロックに写真機材と書籍の専門店「Eagle Rock Camera & Goods」をオープン。写真家として、また出版者・コミュニティビルダーとしても精力的に活動を続けている。
【関連リンク】
https://35fn.com/exhibition/jason-lee-photography-exhibition/
出展者 | Jason Lee |
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会期 | 2025年5月7日(水)~6月14日(土) |
会場名 | スタジオ35分 |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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