鈴木幹雄 「命の記憶 ー沖縄愛楽園1975」©Mikio Suzuki
京都PURPLEで鈴木幹雄 写真集発刊記念写真展「命の記憶 ー沖縄愛楽園1975」が開催される。
写真家・鈴木幹雄(1949〜)は、今から50年前、「本土復帰」から間もない沖縄県名護市にある国立療養所沖縄愛楽園を訪れた。ハンセン病の回復者・患者たちが隔離のなかで生き、日々の暮らしを営む姿を、鈴木はカメラで丁寧に記録した。
差別や偏見が根強く残る社会の中で、一般の入所者が顔や名前を明かすことは極めて困難だった。それでも鈴木の写真には、孤独や悲しみと向き合いながらも、自分の人生を少しでも豊かにしようと懸命に生きる人々の姿が映し出されている。
2025年、撮影からちょうど半世紀を迎える節目に、赤々舎より写真集『命の記憶─沖縄愛楽園1975』が刊行される。それにあわせて、沖縄を主会場とし、京都、東京のサテライト会場で同名の巡回写真展を開催する。
- ■展覧会情報
鈴木幹雄 写真集発刊記念写真展- 「命の記憶 ー沖縄愛楽園1975」
会期:2025年5月23日(金)~6月22日(日)
時間:13:00〜19:00
休廊日:月曜日、火曜日
会場:PURPLE
住所:京都市中京区式阿弥町122-1 式阿弥町ビル 3階
■関連イベント
・鈴木幹雄ギャラリートーク
日時:2025年5月23日(金)14:00〜
・講談「風の鳴る丘 沖縄愛楽園編」(作=市竹裕)
講談師:旭堂南舟
日時:2025年5月24日(土)14:00〜
料金:無料
■プロフィール
鈴木幹雄(すずき・みきお)
1949年東京都世田谷区祖師ヶ谷に生まれる。幼少期に福島へ移る。
1970年千代田写真専門学院入学
1971年IN通信社入社、カメラマンとして活動
1974年初めて沖縄愛楽園を訪問
1976年愛楽園での撮影終了、デイリープレス入社
1979年日刊「銚子ニュース」記者に
1985年福島・北会津にて無一窯を築窯、陶芸家として各地で活動
2007年『沖縄ハンセン病証言集 沖縄愛楽園編』(沖縄愛楽園自治会)に写真13点掲載
2018年沖縄愛楽園交流会館企画展「沖縄の傷痕」展にて写真64点展示
2025年写真集『命の記憶–沖縄愛楽園1975』(赤々舎)刊行
【関連リンク】
https://purple-purple.com/exhibition/inochinokioku/
出展者 | 鈴木幹雄 |
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会期 | 2025年5月23日(金)~6月22日(日) |
会場名 | PURPLE |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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