題府基之『MY FAMILY IS A PUBIS SO I COVER THEM IN PRETTY PANTIES』がLITTLE BIG MAN BOOKSより刊行された。
題府が写真を始めた2005年から、横浜郊外にあった実家で、家族という親密な関係性を俯瞰して1人の傍観者として約13年間にわたって撮り続けた写真をまとめた1冊となっている。
これまでも家族をテーマにした日本の写真家はおり、私写真の系譜に位置するともいえる。
「私は七人家族です。リビングは常にどうしようもなく散らかっていてベランダにかけれなくなった洗濯物が部屋に干されています。
リビングテーブルの上には食べ残しの料理や出しっぱなしの調味料がのっていて台所も食器が山積みになっています。
床には兄弟たちが脱いだ服と畳んでいない洗濯物が散乱していてそんな部屋で母親は疲れて化粧をしたまま寝ています。
その周りを小学四年生の生意気な次女が走り回り三男がキレて喧嘩が始まります。そんなことは気にせず父親は一人で食器を洗ったり家事をしています。母親は、ほとんど家事ができません。料理も下手で作って出されてもみんな残します。
それをわかっているくせに毎回食べれない量の料理を作り結局いつも母親が一人で自分の作った料理を食べています。」(題府基之)
題府基之『MY FAMILY IS A PUBIS SO I COVER THEM IN PRETTY PANTIES』
サイズ:232mm×278 mm
部数:700部
製本:ハードカバー
ページ数:136ページ
出版社:LITTLE BIG MAN BOOKS
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