飯沢耕太郎「African Sketchbook」©kotaro Iizawa
京都PURPLEで飯沢耕太郎「African Sketchbook」が開催される。
『African Sketchbook』は、飯沢耕太郎が東アフリカのケニア・タンザニア・エチオピアをめぐりながら綴った「旅日記」だ。滞在した各所で手にしたパッケージや包装紙、チラシ、チケットを、時に拾い、時に剥がし、時に集めながら、ゲストハウスの一室でコラージュ/ドローイング作品をつくっていった。旅の合間に綴られた日記も登場し、コラージュ/ドローイング作品と共にアフリカの旅の日々をなぞるように読める。
若き頃に訪れたアフリカの記憶を手繰り寄せながら、手元に集まるさまざまなパッケージをコラージュし、さらに自らの手でドローイングを重ね、アフリカにつながるレイヤーが連ねられている。
旅の終わりは虚しくも感じられる。日常生活から離れて異なる経験をした日々、刺激的な体験は体感時間にするとあっという間で、ただ記憶の中へと留められるのみ。コラージュとドローイングを重ねることによって、旅の痕跡を残しつつ、また新たな旅へと歩みを進めたくなる一冊。
展覧会では本書に掲載されている、東アフリカの地で紡がれたコラージュ/ドローイング作品を展示する。
- ■展覧会情報
飯沢耕太郎「African Sketchbook」
会期:2025年2月13日(木)~3月1日(土)
時間:13:00〜20:00(土日 11:00〜19:00)
休廊日:月曜日、火曜日
会場:PURPLE
住所:京都市中京区式阿弥町122-1 式阿弥町ビル 3階
■イベント
飯沢耕太郎x 田村尚子 トークイベント
日時 : 2月22日(土) 15:00〜
料金 : 1,000円
定員30名 要予約
申し込み:https://forms.gle/5qtriKGuYqSNmqTYA
関連リンク:https://purple-purple.com/event/2646/
■プロフィール
飯沢耕太郎(いいざわ・こうたろう)
1954年、宮城県生まれ。1977年、日本大学芸術学部写真学科卒業。
1984年、筑波大学大学院芸術学研究科博士課程修了。『写真美術館へようこそ』(講談社現代新書、1996年[サントリー学芸賞受賞])など著書多数。近著に旅行記『旅と夢 トラヴェローグ2000年4月~10月』(東京キララ社)、詩集『トリロジー、冬/夏/春』(港の人)、アンソロジー『泉鏡花きのこ文学集成』(作品社)がある。
田村尚子(たむら・なおこ)
徳島生まれ、京都在住。写真家。
1998年に初個展「この世の外へならどこへでも」(ギャラリーIssiss京都)を皮切りに、「Touchante avec Les yeux/眼で触れる」、「doublon, doublure」(galerie Ombre Blanche, France)で抽象的なカラー写真を制作、仏のラ・ボルド精神科病院の日々を中心とした個展「ソローニュの森」(Taka Ishii gallery 京都2010)、2014年パリ国際芸術都市制作滞在後の個展「タウマタ」(Taka Ishii Gallery Paris 2015)など写真作品を中心にパフォーマンスや映像インスタレーションで国内外の個展やグループ展に多数参加。NHK美術教養番組オープニング映像スチール、芸術劇場ポスター、ポートレート、文学、哲学書などの書籍装丁写真、仏映画製作や音楽家などとの多数のアーティトコラボレーションなどがある。アート&フィルム=ヴュッター公園の代表としても活動している。
【関連リンク】
https://purple-purple.com/exhibition/african-sketchbook/
出展者 | 飯沢耕太郎 |
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会期 | 2025年2月13日(木)~3月1日(土) |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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