キヤノンは、リモートカメラシステムの新製品として、色味の基準となるメインカメラと、サブカメラとして使用するキヤノン製4Kリモートカメラの色合わせを簡易化するPCアプリ“カメラカラーマッチングアプリケーション”の無償提供を2025年1月23日に開始。
映像コンテンツ制作のニーズ増加に伴い、映像制作現場における作業の効率化や人手不足解消のため、リモートカメラを活用し一人で複数台のカメラを操作する撮影手法が広まりつつある。しかし、複数台のカメラを使う現場では、撮影前に専門スタッフが手動で行うカメラ間の色合わせに多くの手間や時間がかかっている。
新たに提供する“カメラカラーマッチングアプリケーション”は、基準となるメインカメラの映像の色味と、サブカメラとして使用するキヤノン製リモートカメラの映像の色味を合わせることが可能なPCアプリだ。メインカメラのメーカーや機種を問わず、サブカメラとの間で生じる色や明るさの違いを簡単に補正する。特に、撮影した映像をそのまま使用することから、編集での色調整ができない、イベントのライブ配信や放送局のスタジオ中継などの現場において、手動での色合わせ負荷を低減し生産性向上に寄与する。
■おもな特長
▼色調整にかかる時間と手間の削減を実現
従来は、カメラ1台ごとに手動で色調整をしていたため、複数台のカメラを使う現場では色合わせだけで数時間かかることもあったが、本アプリを活用することで、色合わせにかかる時間の削減に貢献する。なお、色合わせは、メインカメラとサブカメラそれぞれで、カラーチャート入りの静止画を撮影してアプリに読み込ませ、3D LUTを生成・適用することで完了。高度な色合わせ技術がなくても、簡単に色合わせが可能。ライブ配信やスタジオ中継などの事前準備を効率化できるほか、ドラマやリアリティーショーなどの映像制作においても、撮影時に高精度な色合わせをすることで、ポストプロダクションにおける色調整の手間を削減する。
▼他社製カメラとの色合わせも可能で幅広い映像制作現場の効率化に貢献
色味の基準となるメインカメラは、キヤノン製に限らず、他社製のカメラも使用可能。メインカメラのメーカーや機種を問わず、サブカメラとの間で生じる色や明るさの違いを簡単に補正することができる。すでに使用しているカメラの活用や、撮影環境や目的に合わせたメインカメラの選択が可能となり、幅広い映像制作現場に対応する。
【関連リンク】
https://corporate.canon.jp/newsrelease/2025/pr-0115a
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