ニコンイメージングと東京カメラ部との共催企画「東京カメラ部10選U-22フォトコンテスト2024」に応募された計12,836点の中から、10作品(10選)を決定した。
今年で5回目となる「次世代を担う若者が撮影する作品」をテーマに開催したフォトコンテストには、2024年8月1日〜10月31日の応募期間に計12,836点の作品が集まった。
素晴らしい作品の中から選ばれた10作品(10名)を、「東京カメラ部10選U-22」に認定。認定された方には、ニコン製品の貸出しモニターや、株式会社ニコンイメージングジャパンが運営する写真展会場「THE GALLERY」での作品展示(貸出しモニターの作品)など、日頃の創作活動をさらに充実させ、写真の世界を広げていただくための様々な特典を用意している。
■受賞者(10名)
岩本弘基、釜崎 笙(@asographer_)、河野匡亮、小橋遥大、津坂颯次朗、Nitto(@nitto_photography)、水谷草之介、みぬ¦長崎美由輝(@_minufilm_)、 Renon (@renon.photo)、渡邉 光(@ikura_daisuki09)※50音順、敬称略
Nitto 「摩天都市」
カナダ最大の都市・トロントの金融街を、国旗と共に仰ぎ見る。春の街に冷たい雨を降らせる低い雲にあと少しで届きそうな巨大さは、文字通り”摩天楼”の名にふさわしき迫力だ。日本の大都市とは成り立ちの異なる新大陸の都市特有の、ごく狭い区画に密集した高層建築の姿は、ここが異国であることを沸々と実感させてくれた。
水谷草之介「森の舞踏会」
仲秋の森の中、鳥を探していると目の前に降りてきたキビタキ。その姿はまるで踊っているかのようだった。
Renon「A Scene Born of Chance 」
夏。ここはモエレ沼公園。数羽の鳥が一斉に羽ばたく瞬間、私は反射的にシャッターを切った。シャッターを切る直前までの私は、あたたかな陽光と澄んだ空気に包まれ、ただ漠然とその場に立ち尽くしていただけであった。狙いを定めたわけでも、構図を練っていたわけでもない。それでも、その偶然の瞬間がレンズを通して形を成すと、それは誰も見たことのない唯一無二の世界を映し出す作品へと昇華されていったのだ。
渡邉 光「ツワモノ」
雨降る秋葉原、たった一本の傘で立ち向かっていく‘ツワモノ’を撮影しました。
河野匡亮「銀映列車」
1月の岐阜県、下原ダム。朝日で空は明るく、まだ麓は暗かった。露出は暗い麓に合わせ、意図的にハイキーに設定して空と雪は白飛びするギリギリまで持ち上げた。基本的に白飛びはタブーだ。しかし、ブラックミストフィルターを使用することで光源が拡散され、幻想的な雰囲気に。結果、現実と幻想が溶け合い、現代的な写真表現として撮影できたと思う。
岩本弘基「交差」
私にとって3度目の撮影。やりたいことが多く、たくさんの小物を持っていった。7月中旬、浜辺と白いワンピース、定番の組み合わせ。白いワンピースも海も砂浜も見えていないが、レース越しに2人の視線が交差しているのがお気に入りの一枚。
小橋遥大「流転」
吐息の先に、去りゆく秋。
みぬ¦長崎美由輝「空を歩く」
お散歩好きな彼女と、まるで天国のような花の海を歩いた日。雲が流れる秋空と、咲き乱れる秋桜、花々から空を歩くように伸びる靴が美しく、夢中になってシャッターを切りました。風の心地よい昼下がり。やわらかな光、秋の持つノスタルジックな雰囲気を、絵画のように切り取れた一枚です。
釜崎 笙「Flight」
阿蘇五岳の一つ、根子岳を撮影した一枚。夕陽の残照に照らされた特徴的な雲と草原の陰影が美しかったですが、何か物足りないと思い、長秒露光を活用して雲の動きと車のライトの軌跡を表現しました。撮影スポットに背の高い草木があり、構図が限られたため、車のルーフキャリアに登って俯瞰で撮影したことにより、より奥行きを感じる作品を撮影できたと思います。
津坂颯次朗「霧舞」
夜明け前、冷たく湿った空気が霧となって木々を包み込んでいた。そして、朝日が差し込むと同時に、霧が優雅に踊り始め、霧氷した木々は光を浴びて輝きを放った。凍てつく空気と朝の光が織りなす、自然の壮大な光景が、目の前で静かに広がっていた。
【関連リンク】
https://nikkor.tokyocameraclub.com/u22contest2024/results/
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