top 本と展示写真集紹介佐内正史『写真がいってかえってきた』

佐内正史『写真がいってかえってきた』

2025/01/11
髙橋義隆

佐内正史『写真がいってかえってきた』が刊行された。
 
これまで多くの写真集を刊行してきた佐内正史。そのすべての写真集がオリジナルプリント入稿だという。現役でプリントをし続ける佐内が、本作品の制作の中で「プリント作業の途中、写真が家に帰ってきた感じがした。」と話す。写真を撮って放っていた作品たちが、いまここに帰ってくる。

 

かえってきた写真。
プリントたちを見ながら皆さんと一緒に出迎える時間になればと思っています。
 
プリント作業中、机の上に並んでる写真をみてたら写真が帰ってきたと思った。棚の箱の中のネガは、暗い何処かに行っていて、凄い遠い。写真が帰ってきた、机の上が明るい!
 
佐内正史

 

東京・井の頭のbook obscuraでは本書の発売を記念した写真展(会期:2024年12月12日~2025年1月20日)も開催されている。

▼展覧会ピックアップ

東京井の頭のbook obscuraで佐内正史「写真がいってかえってきた」が開催

 

■プロフィール
佐内正史(さない・まさふみ)
写真家。1997年、写真集『生きている』でデビュー。写真集『MAP』で第28回木村伊兵衛写真賞を受賞。08年に独自レーベル「対照」を立ち上げ、写真集を発表し続けている。近著は『写真の体毛』『静岡詩』。また、映画「i ai」では撮影を務める。曽我部恵一とのユニット”擬態屋”で「DORAYAKI」をリリースする。先月、ZAZEN BOYS日本武道館公演休憩時間にスライドショーを行う。など写真を越えて活動中。主な展覧会に「展対照<第一部>」Vacant(東京、2024年)、「静岡詩」タカ・イシイギャラリー、(東京、2023年)「静岡詩」静岡市美術館(静岡、2023年)、など。

 

佐内正史『写真がいってかえってきた The Photo, coming home』
出版社:対照
刊行年:2024年
サイズ:170×128mm、320p、ソフトカバー、コデックス装
言語:日本語、英語
価格:3,850円(税込)

 
【関連リンク】
https://www.sanaimasafumi.jp

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