公文健太郎『煙と水蒸気』が刊行された。
⼤学⼀年⽣の時に⽗から譲り受けた「OLYMPUS PEN FT」は、ミラーをボンドでくっ付けるくらいの使い古されたオンボロカメラ。早速、⽗に⾔われるがままにカメラの使い⽅を教わり⼀枚撮ってみる。ちゃんと撮れた。
『煙と水蒸気』は、2023年の⼀年間をかけてこのカメラで撮影した膨⼤な写真の中から厳選し展⽰、販売する。初めてシャッターを切った⽇から24年。写真を⽣業にするきっかけとなったカメラで撮影した本作は、唯⼀の⽗と唯⼀のカメラの結託によって、彼と写真を未来に誘(いざな)った軌跡なのかもしれない。
『何⼗年も前に⽗が同じカメラのファインダー(窓)で切り抜いた⾵景と、僕が切り抜いた⾵景が
どこか似通っていることが嬉しかった。まるでこの1年の写真は、⽗の⽬を借りて撮ってきたの
か?と思えるほどであった』 ‒‒‒ 公⽂健太郎(写真集『煙と⽔蒸気』より⼀部抜粋)
公⽂健太郎『煙と⽔蒸気』
編集: 藤⽊洋介
翻訳: ロバート・ツェツシェ
デザイン: 宮添浩司
発⾏: COO BOOKS
定価:8,000円(税別)※オリジナルプリント付
■プロフィール
公⽂健太郎(くもん・けんたろう)
写真家。1981年⽣まれ。ルポルタージュ、ポートレートを中⼼に雑誌、書籍、広告で幅広く活動。同時に「⼈と⾃然の接点」をテーマに主に⼀次産業の現場を取材。⽇本全国の農⾵景を撮影した『耕す⼈』、川と⼈のつながりを考える『暦川』、半島を旅し⽇本の⾵⼟と暮らしを撮った『光の地形』などを発表。2022年には瀬⼾内の島に起こる過疎化をテーマに『眠る島』としてドイツのKehrer社から出版。2012年『ゴマの洋品店』で⽇本写真協会賞新⼈賞受賞。2024年⽇本写真協会賞作家賞受賞。
【関連リンク】
https://yf-vg.com/roll.html
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