『写真批評 復刊第2号 THE PHOTO REVIEW』が刊行された。
『写真批評』編集長、深川雅文からのメッセージ
2023年に半世紀のときを越えて復刊した『写真批評』。その第2号をここにお届けします。
第1号では、1973年創刊当時から約半世紀の間に生じた写真文化と社会のあり方の大変動を直視し、かかる状況だからこそ現代において「写真批評」の場を再構築する必要があるということを確かめ、『写真批評』はそれを自らのミッションとすることを宣言しました。
第2号では、「写真」と「批評」の関係をより深い次元で問いかけるべく「写真について語ること」を特集テーマに取り上げ、多角的なアプローチで迫ります。2023年は、画像生成AIという新たな画像制作システムが社会に実装され始めた年です。人類のイメージ創作の歴史における大きな転換点を目前にし、『写真批評』は写真と言葉の関係について問い直す好機であると捉えました。
写真についてのさまざまな語りの輪を広げることが、現代の写真文化を推し進めるための最重要課題だと『写真批評』は考えています。
みなさんとともに、批評の翼を広げてまいります。
深川雅文(ふかがわ まさふみ キュレーター/クリティック)
■復刊第二号コンテンツ
編集長 深川雅文による巻頭言「君は、自転車で走るパンダを見たか?」。
インタビュー & ワークス ルーカス・ブレイロック /聞き手=北桂樹。
特集「写真について語ること」では、「批評家、清水穣に聞く、“写真” 何について語るのか」 清水穣 × 深川雅文・河島えみ・北桂樹。「写真家、土田ヒロミと伊奈英次に聞く、変化する写真の世界、どう対応するのか?」土田ヒロミ× 伊奈英次。邦訳論文、ジョン・シャーカフスキー(訳=河島えみ)「鏡と窓ー1960年以降のアメリカ写真」(1978年)、中川裕美による「鏡と窓」解題を掲載。
他にリレーコラム「重森弘淹先生との出会い」柴田敏雄、新企画「ポケット写真批評」に加え書評・展評・エッセイなどを掲載。
『写真批評 復刊第2号 THE PHOTO REVIEW』
刊行:2024年10月13日
判型:A5版
定価:1,650円(税込)
発行:東京綜合写真専門学校出版局
神奈川県横浜市港北区箕輪町2-2-32
TEL:045-563-3077
発行人:伊奈英次(東京綜合写真専門学校校長)
編集部:深川雅文(編集長)、河島えみ、北桂樹
アートディレクション・デザイン:岡田奈緒子(LampLighters Label)
編集協力:小林功二(LampLighters Label)
撮影:竹下修平、津島直道
協賛:東京綜合写真専門学校 校友会
PCT Membersは、Photo & Culture, Tokyoのウェブ会員制度です。
ご登録いただくと、最新の記事更新情報・ニュースをメールマガジンでお届け、また会員限定の読者プレゼントなども実施します。
今後はさらにサービスの拡充をはかり、より魅力的でお得な内容をご提供していく予定です。