須田一政『Photofile』がThames&Hudsonより刊行された。
須田一政(1940-2019)の作品は、日常の美を賛美する点において、日本の現代前衛写真の中でも異彩を放っている。彼のモノクロ写真は、都市生活の平凡さを映し出し、人物の影、道の形、見知らぬ人の表情など、「私たちの世界では通常無視される小さな驚き」を捉えている。
須田の作品は日本文化に根付いた視覚的伝統と、ファッション、広告、レジャーといった一般的な西洋の語彙を並置し、彼の観察力と優しさに満ちたレンズを通して見ることで、古い日本と新しい日本の緊張関係を明らかにする。
本書は小さな判型であり、須田一政の入門編としても見ることができる。
- 須田一政『Photofile』
出版社:Thames&Hudson
発行日:2024年8月15日
仕様:190×126mm、144ページ、作品点数60点、ソフトカバー(ペーパーバック)
言語:英語
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