長沢慎一郎『Mary Had a Little Lamb』が発行された。
前作、小笠原諸島父島の欧米系島民のアイデンティティーを撮影した『The Bonin Islanders』の続編であり、戦後23年間に及ぶ米軍占領時代の父島での出来事をおさめた作品集。タイトルの『Mary Had a Little Lamb』は、占領時代の父島に配備されていた核弾頭に与えられた総称である。
父島の占領時代は23年に及び、その間、米軍とその家族、そして父島に入植した欧米系島民(The Bonin Islanders)しか住むことができず、「失われた23年」といわれている。当時島で何が起きていたかを知ることはできない。唯一の手がかりは、島での生活が許された彼らの記憶のみである。父島の核弾頭配備は米国防総省の資料と、当時を知る彼らの記憶から導き出された。
『The Bonin Islanders』『Mary Had a Little Lamb』知られざる父島の過去の記憶を未来につないでいくSocial Documentaryである。
- 長沢慎一郎『Mary Had a Little Lamb』
発行日:2024年10月6日- 発行:赤々舎
寄稿:デイビッド・オド、田根 剛
アートディレクション・デザイン:林 規章
価格:6,600円(税込)
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