岸幸太『連荘6』が10月にphotographers' galleryにて行われた展示にあわせて刊行された。
「連荘」は、街を歩き写真を撮ることでそれぞれの街の歴史を嗅ぎとろうと探求を続ける岸の新たな制作を展覧していく試みだ。
本作では、長年にわたって通い続けている大阪の釜ヶ崎に加え、青森市や長野市、神戸市などで撮影された写真で構成されている。昼下がりの路地裏や草に覆われた石垣、釜ヶ崎に暮らす人々の姿や多国籍の飲食店が並ぶ通りなどの写真からは、街の中で普段私たちが見過ごしてしまうような物のありようや人の姿を観念や感情の向こう側で注視する岸の一貫した姿勢が感じられる。
■プロフィール
岸 幸太(きし・こうた)
1978年、千葉県生まれ。2003年、東京ビジュアルアーツ写真学科卒業。2003年よりphotographers' galleryに参加。多くの活動に携わるなか、『photographers' gallery press no.14』(2019年)では、編集責任を務める。個展、グループ展多数。『welcome』(photographers' gallery 、2004年)、『ガラクタと写真』(私家版、2014年)、『Baseball』(私家版、2014年)、『GAREKI Heart Mother』(私家版、2016年)、『傷、見た目』(写真公園林、2021年)、『連荘』(KULA、2021年〜)。 「VOCA展2015」奨励賞、さがみはら写真新人奨励賞(2022年)を受賞。
- 岸 幸太『連荘6』
- 発行月:2024年10月
- 発行:KULA
発売:photographers’ gallery- 仕様:A4判、中綴じ、カラー36頁
定価:1,500円+税
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