北村公平写真集『KANAME かなめ』が刊行された。
2020年12月、慣れ親しんだ地元福岡は大川市を離れ、
60Lのバックパックを担ぎやってきた街
大阪は西成のあいりん地区
通称、釜ヶ崎。
釜ヶ崎は、各地から仕事を求める人がやってくる労働者の街。
そこにはいくつもの簡易宿所が建ち並んでいることから通称ドヤ街と言われている。
あてもなく歩く中で目に入った3畳1泊500円という魅力的な文字、
そこが「かなめ」だった。
職も金もコネもない、僕にとってうってつけで、
迷いなくその日からかなめの住人になり、大阪での生活が始まった。
約2年間「かなめ」に住み、日雇い労働をしながら釜ヶ崎を中心に撮影した大阪という街の写真。
今思い返せば、西成に行くという漠然な理由だけで深い意味もなかった。
日本のスラムと言われた釜ヶ崎。
全てが新鮮で、ピュアで生々しい私情が交差し絡まる暖かくも冷めた愛おしい日常の記憶。
(作家ステートメントより)
- 北村公平写真集『KANAME かなめ』
- 出版:305PRESS
- 発売日:2024年10月1日
- デザイン・編集:中村享均
寄稿:小林千紘- 翻訳補助:ジョエル・プリアム
- 判型:184×209mm、上製本・糸かがり綴じ・金箔押し、本文104ページ
- 印刷:株式会社サンエムカラー
価格:8,800円(税込)
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