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【訃報】細江英公氏、2024年9月16日逝去、享年91

2024/10/03

前列左から2番目が故細江英公氏

 

写真家の細江英公が2024年9月16日(月)に永眠した。享年91。
 
1933年山形県米沢市生まれ、その後東京で育つ。1951年に富士フォトコンテスト・学生の部最高賞受賞をきっかけにして写真家を目指す。東京写真短期大学(現東京工芸大学)に入学。1957年に写真評論家の福島辰夫が主宰した「十人の眼」展に参加。1959年、同展に参加した東松照明、奈良原一高、川田喜久治、丹野章、佐藤明らとともに写真家によるセルフ・エージェンシー「VIVO」を結成。戦後写真の転換期における中心的存在となる。
 
1960年に発表した「おとこと女」で日本写真批評家協会新人賞を受賞。1963年に小説家・三島由紀夫を被写体とした写真集『薔薇刑』を発表、1970年には舞踏家・土方巽を被写体とした『鎌鼬』を発表した。それぞれ時代を象徴する特異な人物を被写体にして、彼らのイメージを決定づけた作品となり、代表作として語りつがれている。
 
1974年に東松照明や森山大道らの呼びかけに応じて「WORKSHOP写真学校」に講師として参加する。主に暗室作業を中心とした、技術面の指導に重きを置いた授業だったという。
 
また国内外での写真教育、パブリック・コレクションの形成等、社会的な活動にも力を注いだ。東京工芸大学名誉教授。1995年より清里フォトアートミュージアム初代館長。2003 年、「生涯にわたり写真芸術に多大な貢献をした写真家」として英国王立写真協会より創立 150周年記念特別勲章を受章したほか、2010年に文化功労者、2017年の写真家として初めて生前に旭日重光章を受章した。
 
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