『安部公房写真集―PHOTOWORKS BY KOBO ABE―』が刊行された。
『箱男』『砂の女』『燃えつきた地図』……今なお読まれ続ける多くの先駆的・前衛的作品を書き遺した作家。その傍らにはいつもカメラがあった。小説に取り入れられたカットをはじめ、都市に生きる孤独や不安を撮った多くの作品群から厳選、現代写真家としての足跡を明らかにする、ファン必携の写真集。生誕100年記念出版。
■プロフィール
安部公房(あべ・こうぼう)(1924-1993)
東京生れ。東京大学医学部卒。1951(昭和26)年「壁」で芥川賞を受賞。1962年に発表した『砂の女』は読売文学賞を受賞したほか、フランスでは最優秀外国文学賞を受賞。その他、戯曲「友達」で谷崎潤一郎賞、『緑色のストッキング』で読売文学賞を受賞するなど、受賞多数。1973年より演劇集団「安部公房スタジオ」を結成、独自の演劇活動でも知られる。海外での評価も極めて高く、1992(平成4)年にはアメリカ芸術科学アカデミー名誉会員に。1993年急性心不全で急逝。2012年、読売新聞の取材により、ノーベル文学賞受賞寸前だったことが明らかにされた。
近藤一弥(こんどう・かずや)
東京都生れ。成城大学芸術学科卒。桑沢デザイン研究所グラフィック研究科卒。グラフィックデザイナー。1998年、『安部公房全集』のブックデザインで東京ADC原弘賞、2000年ブルーノグラフィックビエンナーレ・プラハタイポデザインクラブ賞、2002年桑沢賞受賞。安部公房作品の新潮文庫でのカバーデザインも手掛けている。
『安部公房写真集―PHOTOWORKS BY KOBO ABE―』
発行:新潮社
デザイン:近藤一弥
判型:B5判
頁数:136ページ
定価:15,400円(税込)
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