鈴木大斗『The Decodable Times』が刊行された。
ふたたび、新たに、世界を見てみる
The Decodable Timesは、写真のエンコードとデコードを通じて世界の新しい側面を探ります。エンコードとはあるものを別のものに変換することです。デコードとは、エンコードされたものを元の状態に戻すことを指します。このページに掲載されているQRコードを読み取ると、デコードへとアクセスできます。デコーダーは、写真の本来の色彩を見せてくれます。エンコードした写真とデコードした写真のどちらが魅力的か? そんなことを考えながら二つのイメージを行ったり来たりすることで、もう一度新鮮な気持ちで世界を眺めることができるかも知れません。
本号のテーマは日常です。「日常は退屈である」もはやトートロジーにも思えてしまうこの命題について考え直します。固定観念が強いものこそ、The Decodable Timesにはぴったりの題材です。誌面を飾るのは、きっとどこかで見たことのあるような平凡なイメージです。日々の中で撮りためた写真なので、撮影の動機も違えば機材も画質もバラバラです。確かな共通点といえば、日本で撮られたものであるということくらいでしょうか。そんな写真たちが、どうエンコードされ、そしてあなたによってどうデコードされるのか。ぜひページをめくって確かめてください。
鈴木大斗『The Decodable Times』
仕様:A3(W297mm×H420mm)、28ページ
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