大山 顕『撮るあなたを撮るわたしを 自撮りとスクショの写真論』が講談社より刊行された。
気づけは猫の写真ばかり撮ってしまうのは、なぜ?
高性能化するスマホのカメラ、SNS、生成AIの登場。
まったく新しい視点を私たちに授け、存在そのものも変化し続ける
「写真」とはそもそも何なのだろうか。
目次
はじめに ”自撮り猫”の登場前夜に
第1章 戦争と疫病の写真
自撮りをするゼレンスキーと、しないプーチン
コロナと顔をめぐる写真論
年賀状写真とオンラインミーティングの顔
戦前・戦争写真のカラー化は何を見えなくしたのか
第2章 スクショと四人称のリアル
写真はスクショに「戻った」
スマホ越し写真と四人称のリアル
カメラと祈りの方角
第3章 顔と自撮り
顔のランドスケープ 一八世紀のスマートフォン
月食とポートレイト
触角と視覚、前後と左右
第4章 スマホ画面と写真の原理
「プレビュー」の誕生と消滅
手のひらと移動する写真
写真はなぜ四角いのか
生成AI・プロパティ化する顔写真
おわりに カメラの想像力
■プロフィール
大山 顕(おおやま・けん)
写真家/ライター
1972年生まれ。工業地域を遊び場として育つ。千葉大学工学部卒業後、松下電器株式会社(現Panasonic)に入社。シンクタンク部門に10年間勤めた後、写真家として独立。出版、イベント主催なども行っている。2023年『新写真論 スマホと顔』にて日本写真協会賞学芸賞を受賞。他の著書に『工場萌え』(石井哲との共著)『団地の見究』『ショッピングモールから考える』(東浩紀との共著)、『立体交差』『モールの想像力:ショッピングモールはユートピアか』など。
大山 顕『撮るあなたを撮るわたしを 自撮りとスクショの写真論』
発行:講談社
発売日:2024年7月25日
定価:1,650円(本体1,500円)
判型:四六判、256ページ
【関連リンク】
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000381576
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