本書は2024年3月1日から9日まで東京豊島区にあるターナー・ギャラリーで開催された同名展示の図録である。下記は展示の際に掲載されたステートメントとなる。
この度、映像および写真を主たる展示物とした過去の展覧会に着目し、その再現可能性と作品受容の関係について調査する「Marginal Archive Project」の中間成果展示として「Exhibition Surrogates」を開催します。これまで美術史研究や美術館の現場で、特定の作家やその作品についての広範かつ詳細な調査・研究がなされてきたことに比べて、作家(の仕事)とオーディエンスを繋ぐ「展覧会」そのものの細部を記録する試みはいささかなおざりされてきたといえます。本展では、過去に開催された映像・写真展における造作物の仕様や展示機材の設定といった細部の記録から展示の要素を再現することで、展覧会が果たす機能や体験としての展示が内包する意味についての再考を試みます。
『Exhibition Surrogates』
キュレーション:篠田 優、松井 正、岡田 翔
インストール:岩崎広大
デザイン:相島大地
ページ数:60ページ
サイズ:B5版
PCT Membersは、Photo & Culture, Tokyoのウェブ会員制度です。
ご登録いただくと、最新の記事更新情報・ニュースをメールマガジンでお届け、また会員限定の読者プレゼントなども実施します。
今後はさらにサービスの拡充をはかり、より魅力的でお得な内容をご提供していく予定です。