吉池巨成『SALVAGE』が刊行された。あわせて2024年7月8日から14日まで、東京四谷にあるPlace Mで展示も開催された。
東京は常に破壊され、建設され、また破壊される都市である。
このサイクルは、急速な細胞分裂と、それが繰り返される形の変化を思い起こさせる。
半世紀ごとに姿そのものを変えてしまう東京は、まるで記憶を持つことを放棄しているかのようだ。
かつて目の前にあった風景がなくなると、そこにあった記憶や感情との接点がなくなってしまう。
忘れてしまった記憶はバラバラになり、意識の奥底に沈んでいく。
やがて、何を思い出そうとしていたのかさえも忘れてしまう。
心の底に沈んでいった風景の断片を、写真という行為で引きあげる。
- 吉池巨成『SALVAGE』
 - 出版社:ヘンドリックス出版
 - 仕様:170×240mm、96ページ
 - 限定100部
 - 価格:7,150円(税込)
 
 
【関連リンク】
https://placem.com/schedule/2024/main/20240708/exhibition.php


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