top 本と展示展覧会ピックアップ東京神宮前のUp & Comingで苅部太郎、中田拓法、MANA HIRAI、森 綾乃「リップル」が開催

東京神宮前のUp & Comingで苅部太郎、中田拓法、MANA HIRAI、森 綾乃「リップル」が開催

2024/07/25

東京神宮前のUp & Comingで苅部太郎、中田拓法、MANA HIRAI、森 綾乃「リップル」が開催される。
 
写真表現、絵画表現は、多岐にわたる外的要因によって揺れ動く。その構造的なエッセンスとして、作為と無作為がある。写真表現は、レンズに映るもの全てを光によって描き出す無作為性に、その特性があると言える。一方、絵画表現は、作者の作為が強く反映される。作者はキャンバスなどの支持体に一から世界を構築する。この対比関係ゆえに、お互いがその独自性に憧れ、領域を横断することで、多様な表現が生まれてきたことは周知の事実であろう。
 
今回の展示は、上述の流れを踏まえながら、それぞれのメディアにおける既存の作為と無作為の定義を探り、時には疑問を抱きながらも、それぞれの表現手法を模索することで、新たな視点を提案するアーティストによって構成されている。
 
また、本展示へ向け、メンバーそれぞれが「リップル」というキーワードからインスピレーションを得て、作品を一点制作した。作品のアイデア段階から、展示メンバーは対話を重ね、その過程でアイデアが広がり、深まり、結びついていった。それは波の重ね合わせの原理のように、各々の独立性を保ちながらも、展覧会という限られた場で、大きな振幅を得るための取り組みである。

 

  • ■展覧会情報
    苅部太郎、中田拓法、MANA HIRAI、森 綾乃「リップル」
    会期:2024年7月6日(土)~8月4日(日)
    時間:12:00〜19:00(金曜・土曜は20:00まで)
    休廊日:火曜日
    会場:Up & Coming
    住所:東京都渋谷区神宮前3-42-18
     
    ■ギャラリートークイベント
    2024年7月20日(土)16:00〜17:30
    ゲスト:山峰潤也(キュレーター/プロデューサー/株式会社NYAW代表取締役/東京藝術大学客員教授)

 

■プロフィール
苅部太郎(かりべ・たろう)


1988年愛知県生まれ。
写真メディア技術や表象の機能について考察。視覚情報伝達制度や知覚システム、テクノロジーと人間の相互作用が「ものを見る経験」に与える影響を扱う。
主な展覧会に「Electric Caveman」(HECTARE、東京、2023)、「浅間国際フォトフェスティバル」(MMoP、長野、2023)、「Platform 29.8」(ANB Tokyo、東京、2022)、「Head on Photo Festival」(Paddington Town Hall、シドニー、2018)。
2024年 Japan Photo Award・Elisa Medde賞。
 
中田拓法(なかた・たくのり)


1982年埼玉県生まれ。
メディア学の学士を取得した後、多摩美術大学油画専攻に入学。2014年に多摩美術大学大学院修了。 伝統的な絵画にデジタル技術を介在させることで、新たな表現を探っている。
主な展覧会に「IMA next EXHIBITION 02 受賞作品展」(北村写真機店 Space Lucida 、東京、2023)、「Platform 29.8」(ANB Tokyo、東京、2022)、「H@ppy Dokuro」(CRISPY EGG Gallery 、神奈川、2022)、「BankART AIR 2022 SPRING OPEN STUDIO」(BankART Station 、神奈川、2022)。
2022年 IMA next #34 Photography and Painting (審査員:鈴木理策) グランプリ。
 
MANA HIRAI


1993年北海道生まれ。
2016年東京工芸大学芸術学部写真学科 卒業
撮影後に偶発的な処理を施し、現実とは異化された瞬間を切り取った抽象的なイメージを写真として制作している。複製技術における“オリジナルの所在”について写真の定義の中で複数の技法を用い、実験的に制作している。主な展覧会に「WHAT CAFE EXHIBITION」(WHAT CAFE 、Shinagawa、Tokyo Japan) 、「Platform 29.8」(ANB Tokyo 、Roppongi、Tokyo Japan) 、「TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD NEW VISOINS」(G/P gallery Shinonome、Tokyo) 、China Photo Festival – Tokyo Women’s Photo Exhibition (Xiamen China)。
 
森綾乃(もり・あやの)


1990年大阪府生まれ。
2014年多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程絵画専攻 修了
布をレイヤー状に何層にも重ねては描くアプローチで絵画作品を制作。シンプルな表層ながら、 鑑賞者に空気感や蓄積された時間の経緯、空間そのものを感じさせる。 ありのままの、自由闊達な表現の中でのびやかにだらしなく、空間の奥深くまで潜り込みたい。
主な展覧会に「STUDIO HAIDENBAN exhibition」(京都岡崎蔦屋、京都、2023)、個展「ユイゆシス」(galleryMain、京都、2022)、「森綾乃×牧田紗季 blue in heaps 」(s+arts、東京、2022)。VOCA展2015に選出。 株式会社BRASSにコレクション、株式会社河合電器製作所壁画制作など 。
 
【関連リンク】
https://upandcoming.tamabi.ac.jp/exhibitions/n003/

展覧会概要

出展者 苅部太郎、中田拓法、MANA HIRAI、森 綾乃
会期 2024年7月6日(土)~8月4日(日)
会場名 Up & Coming

※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。

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